え、居たんだ… 2 ページ6
塾の外に出てみればいるのはさっきの犬と猫、あとはいつの間にかいる黒のミニブタ。
「誰も居ないじゃないですかー。」
流石にこれ以上増えたら厄介だもんな。そう思っているとルフィが三匹を指差している。わかっている。こいつらが元は動物じゃない事に。ただ、今だけは現在逃避させて。
「……で、誰が何になってんの？」
泣きたい気持ちをぐっと堪えて聞いた。
「犬が怪僧で、猫がギャング、ブタがティーチだ。」
……頭が追いつかない。え、何？こいつらは何で動物？！待って、だとしたら未来はウルージを撫でてた事に……
「……ブハッ！」
思わず吹き出してしまう。ヤバイ、おっさんが女子中学生に撫でられるってやば過ぎだから。
黒ひげの方はなんか絶望してるし。カポネはすっごい睨んでくるけどぜんぜん怖くない。むしろ可愛く見える。ウルージの方は何故かいつもの穏やかな顔。色々カオス過ぎる。
「え、そうだったんだ。人って動物になれるんだぁ。」
未来、基本、人は動物になれません。
「ねぇ、そう言えば、キラーさんってあんなに細かったっけ？」
レナが不思議そうにいった。ん？細い？
ある事に気付き、ルフィを凝視する。
「……は！まだルフィが細い！」
服の上から見ても今の漫画のルフィの体じゃない！て事は……
急いで塾の中に戻ってゾロをみる。
「りょ、両目が開いている！」
「あ？」
ぇ、じゃあ、キッドは……
「うわぁぁあ！両腕がある！」
「ない訳あるか！」
切れるキッド。間違いない、みんな……
「二年前だぁぁぁあ！」
後ろから叫ぶ鈴香。って、人のセリフを奪うな！
その後、うるさいとドレークに怒られた。理不尽にも自分だけ。
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作者名：暇蛇 | 作成日時：2017年4月7日 22時
