連れ出す理由は恋が故 /us ページ8
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突然現れたうっしーにびっくりして酔いも一瞬で覚めたし涙も止まった。
「こいつが勝手に泣いたんだって。俺は何もしてねーよ」
両手を頭の横にあげたキヨは睨まれているというのに楽しそうに笑っていた。
それを見ていると突然うっしーに手を引かれた。
私が立ち上がったと同時にうっしーが机の上に女の人が印刷されたお札を置く。
「ラッキー！うっしーの奢り？」
「お釣りもやるから、こいつ貰ってくぞ」
「えっちょっ、待っ...」
この中でキヨだけが呑気に笑っていて、私だけが状況を把握できていない。
困惑してる中キヨの方を振り向くと「頑張れよ」と口パクで言われたけど何を頑張るの！？
こんな不機嫌な顔してるのに告白ができるとでも！？
そうしてお店の外に出て数分歩いていたけど、耐え切れず足を止めた。
「ねえ、うっしー！どこいくの？」
「...Aはキヨのこと好きなの？」
は、話が噛み合わない。
でもいつも冷静なうっしーの新しい一面を見て、少し怖いとは思ったけど嬉しいとも思ってしまった私は救いようのない馬鹿だ。
とりあえず聞かれたことに答えようと「違うよ」と言う。
それだけのつもりだったのに余計な一言までつけてしまった。
「...好きな人別にいるし」
掴まれていた手が離された。
どうしたのかとうっしーの顔を覗き込むと驚いた表情をしていて、首を傾げた。
...そんなに驚くこと？
「...誰？俺には教えてくんねーの？」
キヨには教えられる癖に、とでも言いたげなうっしーは悲しそうな顔をし始めるから、こっちの調子が狂う。
まるで言わない私が悪いような感覚になって気付けば口を開いていた。
「...本人に、教えられる訳ないじゃん」
蚊の鳴くような声は届いただろうか。
届かなくても好都合なんだけどな、と思いながら顔が見れなくて俯くとうっしーが一歩近付いてきた。
「...自惚れてもいい？」
やっと見せた笑顔がやっぱり一番好きだな、とどうでもいいことを考えながら小さく頷いた。
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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...？これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (
レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…！とてもときめきました、ありがとうございます…！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年8月8日 18時
