初めから嘘塗れ /us ページ44
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「生放送見たよ、お酒飲んだの？」
「え？あー、うん、飲んだ」
何だその曖昧な返事は、と思ったけどもう酔ってるのかもしれない。
「早く寝なよ？」と言うと大人しく寝室へ行ったうっしーを見送ってお風呂へ向かった。
「もう寝てる、疲れてたのかなあ」
戻ってきたらぐっすり眠ってるうっしーにクスッと笑う。
起きている時はからかってくるような意地悪な奴なのに寝てる時はアホ面なんだよなあ。
爆睡してるうっしーの髪を起こさない程度に撫でてから私も隣に寝そべった。
「...ひっ」
私も寝ようと目を閉じた時にスル、と腰に手が回されて声が出た。
変な酔いの回り方がしてるのか寝ぼけてるのかは分からないけどうっしーの目は閉じたままだった。
「う、うっしー...寝てる？」
「寝てるよ」
「起きてるじゃん！！」
ガバッと勢いよく起き上がると少し寒そうにしながらうっしーもゆっくり起き上がった。
ああやっぱり意地悪だ。
ぷく、と頬を膨らませた私を見て何故か優しい笑みを浮かべたうっしーはそのまま私を抱きしめてきた。
「酔ってるの？それとも甘えた？」
「ん〜」
ぐりぐり、と頭を押し付けてきてはそのまま押し倒されたから大人しくしてあげる。
酔ってるならどうせすぐ寝るだろうし明日も覚えてない。
ただ甘えてくるだけなら可愛いから許容範囲だ。
「A〜面白い話していい？」
「おっハードルあげるねえ。何？」
「俺本当は今日飲んだのジュースなんだよね」
...え？
ヤバい、と思った時にはもう遅くてベッドから出ようとしてもこの状況じゃ無理ゲーだった。
...まんまと騙された、最初から酔ってなんていなかったんだ。
明日は私の仕事が休みなことも把握した上での行動なのが容易に想像できてむしろ笑ってしまった。
「へえ余裕じゃん？俺はもう余裕ないのに」
そう言ううっしーの顔はいつもよりも随分色っぽく見えて、心臓がドクンと鳴った気がした。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...？これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (
レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…！とてもときめきました、ありがとうございます…！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年8月8日 18時
