嘘からまことになるのなら /rt ページ37
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「で、誰なの！？」
その質問に曖昧に笑って誤魔化していると腹の立つ声が聞こえてきた。
「おいAー本当に彼氏がいんなら誰か言ってみろよ」
怒りと焦りが混ざって何を言うべきか分からなかった。
いつの間にか増えていた人も皆楽しそうにこっちを見ている。
......なんて、言えば。
「どうせ＿＿」
「俺やけど」
シン、と教室が静まり返る。
煽ろうとする声を遮ってはっきりとした声で立ち上がったのは...レトルトだった。
「俺がAの彼氏やけど」
もう一度そう言って私の手を引かれる。
スタスタと廊下の方へ歩いていくレトルトに少し転けそうになりながら慌ててついて行った。
「まっ、待ってレトルト！」
少し歩いて人気のないところまで来た。
今まで驚きのせいで大人しくついてきちゃったけど聞きたいことがたくさんあった。
「何であんなこと、」
「迷惑やったか？」
「そうじゃなくて！助かったけど...申し訳なくて」
私なんかの彼氏認定されてはレトルトが可哀想だ。
そう思ってたから今まで告白してこなかったのに、あまりに私が見るに耐えなかったからかこんなことになってしまった。
「じゃあ本当に付き合えばいいやろ」
「...え？」
もしかしてこれはやけにリアルなだけの夢なのかもしれない。
そう思うほどにレトルトの言葉は突拍子のないものばかりだった。
「今、なんて」その声が震えていたのは嬉しさと困惑が入り交じったせいだ。
「...言わんと分からん？好きって言ってるんやけど」
クールな彼らしいぶっきらぼうな言葉だったけど、少しだけ見えた耳が赤いことに気付いて涙が溢れてきた。
「私も好き...！」
そう返すと、優しく笑ったレトルトの顔がさらに溢れてきた涙で滲んだ。
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君が呼ぶのは特別だから /us→←嘘からまことになるのなら /rt
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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...？これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (
レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…！とてもときめきました、ありがとうございます…！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年8月8日 18時
