朝になるまでそばにいて /us ページ29
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最近は日が沈むのが早くて、少し残業すれば外はとっくに日が落ちていた。
住宅街には街灯がぽつぽつとしかなくて不気味な程に暗い。
早く帰ろ、そう思って少し早足になると後ろの方から同じようなスピードで歩いている音が聞こえてきた。
私がさらに歩くスピードを速めると同じように着いてくる。
...たまたま、だよね。
ストーカーかもしれない、何て自意識過剰な考えが浮かぶ。
...だとしても、ここは住宅街だしきっと大丈夫。
いざとなれば大声を出せば...そう思っても喉は水分がなくなり切っていて掠れた声しか出そうになかった。
...本当に、大丈夫？
不安になった瞬間角を曲がると、やっとマンションが見えてきた。
それがやけに輝いて見えて、足をぎこちなく動かして走る。
＿＿やっぱり足音は、私を追いかけていた。
「...はあ、はあ...う、うし君...！」
震える手でガチャガチャと鍵を開けて、部屋の中に向かって弱々しい声で叫んだ。
実況中だったらどうしよう、と思った訳じゃない。
ただ怖くて喉が締まったような感覚だった。
いつもはあるはずの「おかえり」がない。
...靴も、ない。
家に...いないんだ。
そう悟った瞬間ぼろぼろと涙が溢れてきて玄関に座り込んだ。
「うし君っ...たすけて、」
ここにいないうし君に縋るように名前を呼ぶと勢いよくドアが開いて思わず身体が固まる。
ああ、声も出ないや。
諦めかけた私を動かしたのは優しく包み込む体温と低い声だった。
「...ごめん、そんなに怖がらせた？」
「...う、し君...」
ゆっくり振り向くと、眉を下げて私の頭を撫でてくれるうし君がいた。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...？これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (
レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…！とてもときめきました、ありがとうございます…！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年8月8日 18時
