繋ぎ合わせる雨と君 /us ページ23
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それから数週間、天気は晴れ続けていた。
別に雨が降ってたら会えるって訳じゃない。
晴れていたって会える可能性は同じだ。
...それでもやっぱり、雨が降ることを心のどこかで願っていた。
......玄関のドアを開けると今日も変わらず快晴で、小さくため息をつきながら会社へ向かった。
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「...あれ、今日雨降るなんて天気予報で言ってなかった...」
朝からまるで夏のような太陽が照りつけていたからいつもは持ってる折り畳み傘も置いてきてしまった。
...でも今ならまだ小雨だ。
家までそこそこの距離があるけどこの雨なら、所々雨宿りをすれば何とか帰れるだろう。
タクシーはたくさんの人が待ってるし、ここらはバスも通らない。
仕方なくカバンを胸の前に抱えて走り出した。
「...もう本降りになってきちゃった...」
近くのカフェの前で少しだけ雨宿りさせてもらう。
少しだけ、のつもりだったのに雨が止む気配もない程激しく降り始めてしまった。
...時間潰すしかないかな。
カフェの入口のガラス戸からそっと店内を覗き込もうとしていると、私の後ろに人影が映った。
「傘、ないんですか？」
バッと振り向くとこの前よりも随分と表情が柔らかく見える牛沢さんが立っていた。
「はい、まさか雨が降るなんて思っていなくて」
「...俺の傘、入っていきます？」
...え？
牛沢さんに会えた嬉しさで聞こえくなっていた雨音が急に耳に入ってきた。
雨で閉ざされた世界は、まるで私達しかいないようで少しだけロマンチックだった。
「...お願いしてもいいですか？」
「もちろん。＿＿＿」
「あれ、何か言いましたか？」
「...いえ、独り言ですよ」
また柔らかく笑う牛沢さんに少し鼓動が速くなりながら、隣に立って歩き出した。
＿＿毎日傘持ち歩いててよかった。＿＿
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ラッキーカラー
あずきいろ
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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...？これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (
レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…！とてもときめきました、ありがとうございます…！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年8月8日 18時
