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繋ぎ合わせる雨と君 /us ページ22

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コンビニの前で空をぼんやりと見つめる。

傘を忘れた上に、この土砂降りのせいでコンビニの傘も全て売り切れてしまっていて帰るにも帰れない状態だった。

こんな真夜中だからか人通りはほとんどなく、近くにはコンビニの店員と...1人の男性が立っているだけだった。


...牛沢さん、だっけ。

確かそんな名前だった気がする。

大学のサークルが同じな男友達を通して1度だけ会った人。


その時は挨拶以外に特に話さなかったから今話しかける理由もない。


私と同じように傘を持っていないのか、少し不機嫌そうにも思える顔で空を見上げていた。


チラ、と横目で彼を盗み見る。

ただタイミングが悪かったらしくバッチリ目が合ってしまった。



「あっ...こ、こんばんは」

「こんばんは...えっとAさん...でしたよね?」

「そっそうです!牛沢さん...ですよね。傘...ないんですか?」



馬鹿か、私は!
傘があったらこんなとこにいないって!

それに気付いてバッと口を塞ぐと牛沢さんは吹き出した。

...あ、こんな笑い方するんだ。

落ち着いた雰囲気の見た目に似合わず子供らしく笑う姿にギャップ萌えなるものを感じた。



「ないですよ。Aさんも?」

「は、はい...ないです」



私と同じように分かりきった質問をしてくるから、少し笑ってしまった。

ああ、こんなにいい人なら初対面の時もっと話しとけばよかったなあ。


心地いい空気を感じていると、いつの間にか雨の音が弱まっていた。



「...雨、止んできましたね」

「...そうですね。俺もう帰りますけどAさんも気を付けてくださいね」

「はい!牛沢さんもお気を付けて」



小雨の中走って行った牛沢さんの後ろ姿を見て、また会えたらなあなんて考えた。

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繋ぎ合わせる雨と君 /us→←束の間のリラックスタイム /ky


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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...?これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです!ありがとうございます!! (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…!とてもときめきました、ありがとうございます…! (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユシア | 作成日時:2020年8月8日 18時

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