束の間のリラックスタイム /ky ページ21
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「キ、キヨ君。やっぱりサボりはよくないよ」
「いーの。ちょっとだけだって」
まだあまり人のいない校舎内をずんずんと進んでいくキヨ君について行く。
ここまで強引な姿を見るのは初めてで、思わず大人しくここまで来てしまった。
今まで休んだことも遅刻したこともない。
それが当たり前だと思ってたし、その枠から外れることはできないような程"真面目な自分"に囚われていたから。
連れてこられたのは屋上だった。
やけに空が近く、青く、澄んで感じる。
「...A、最近頑張りすぎなんだよ。疲れ切ってるの、自分で気付いてる？」
「頑張りすぎなんて...私は全然疲れてないよ。大丈夫だよ？」
ほら、と笑ってみせる。
実際私自身、頑張りすぎた自覚はない。
むしろまだまだ。
だって、良い子でいなきゃ。
私は真面目しか取り柄がないんだから。
「...そういうとこが！心配になんだよ！！いいから寝ろ、ほら！！」
「えっ、わっ、キヨ君？」
どかっと座ったキヨ君に腕を引かれて、倒れ込むように私も座る。
肩にもたれかかってきたキヨ君に、とりあえず1時間目はサボってしまおうと覚悟を決めて私も同じようにキヨ君の方へ体を預けた。
「...ん、」
「起きた？」
少し強くなった日差しに目を開けると視界いっぱいにキヨ君の顔が広がった。
びっくりして物凄い勢いで後退るとそれが気に食わなかったのか追いかけてくる。
私の背中はついに壁に当たってしまって目の前にはキヨ君がいて、逃げ場はなかった。
「何で逃げんの？」
「に、逃げてなんて...」
「そんな嘘つくのはこの口か？」
クイッとあげられた顎をあげられて唇をすっとなぞられる。
これ以上は、ダメだ。
根拠のないそんな考えが頭を支配して思わずキヨ君を突き飛ばして全力で走って教室まで戻った。
「あーあ、残念。まあ元気にはなったしいいか」
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ユシア(プロフ) - (^ω^≡^ω^)さん» rtrtさんのお話気に入っていただけたでしょうか...？これからも見てくだされば幸いです (2020年9月13日 10時) (
レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
(^ω^≡^ω^) - うわお。レトさんうわお。 (2020年9月12日 6時) (レス) id: f0a83a5353 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - あたさん» こちらこそそう言っていただけると大変嬉しいです！ありがとうございます！！ (2020年8月13日 8時) (レス) id: fc67472b4e (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - わ〜〜〜〜…！とてもときめきました、ありがとうございます…！ (2020年8月12日 23時) (レス) id: 374aa04e67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年8月8日 18時
