４２回目 ページ42
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「なあキヨ君」
レトさんのその声で一気に現実に引き戻されたような感覚になる。
目が合って訪れた数秒の沈黙に耐えきれなくなって俯くと目の前から息を吸い込む音が聞こえた。
心臓が速くなっていくのは、次に来る言葉の検討がなんとなくついてるからだ。
「...人の背中押す為に彼氏のフリする奴なんて普通おらんと思うんやけどさ」
「...でも実際俺がやったじゃん」
レトさんは、背中押すのが目的なのにうっしーより近くにいる俺の行動がおかしいと言いたいのだろう。
その考えは間違ってないし自分でも自分のとった行動に疑問を抱いたことはあるのだから明確な否定はできなかった。
そんなことを考えてる俺の名前をまたレトさんが呼ぶ。
「本当は、またAちゃんのこと好きになってもたんとちゃう？」
「...」
...中学の頃、俺はAのことが好きだった。
でもいつだったか...気付けば友達としての好きに変わっていた。
多分、変えようとした結果なんだろうけど。
それでも、いつも笑ってて優しいAに諦めきれなかった俺がどこかにいたんだと思う。
だからAに近付く程、いつかの想いが溢れていった。
「...そうかもね。でもやっぱさあ」
そんな自分に苦笑しながらレトさんの言葉に肯定した。
レトさんにならいいか、と認めてしまえば気が緩んだのか話し始めてしまう。
「Aが1番幸せそうに笑ってるのは俺の隣じゃないから」
そう言って今度はちゃんとした笑みを浮かべた。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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ユシア(プロフ) - そう言っていただけると嬉しいです！出来るだけどちらと結ばれるかは分からないように書いているので最後までお楽しみください！ (2020年5月2日 9時) (
レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品どタイプです…牛沢さん担当の私からしたら牛沢さんと結ばれて欲しいですが続き楽しみにしてます！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 0856f62083 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - こころさん» その言葉が一番励みになります！ありがとうございます！これからも楽しんでいただければ幸いです。 (2020年4月27日 9時) (レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 話面白すぎます！！！これからも応援しておりまーーす！！！！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年4月8日 18時
