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28回目 ページ28

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「...ここ...」


目が覚めて辺りを見回すと、どうやら保健室にいるようだった。
真っ白な明るさに安心する。

閉まってたカーテンを開けてみると先生が「あら」と微笑んだ。


「目が覚めた?どこか痛むところはない?」

「だ、大丈夫です...あの、私どうやってここに、」

「ああ、キヨ君が運んで来てくれたわ。Aさんの意識がないから先生びっくりしちゃった」


そうやってふわりと笑う先生はとっても美人で、何だかドキドキしてしまう。
すみませんと謝りかけた時に保健室のドアが勢いよく開いて「あっ!!」とうるさい声が聞こえてきた。


「A!よかったー...」

「こらキヨ君。保健室では静かにね」


心配して駆け寄ってきてくれたのが嬉しいのと、先生に怒られてるのが面白いので笑顔が浮かんできた。
不思議だ、倉庫にいた時の恐怖が一瞬で薄れてしまった。


「ありがとね、キヨ。また助けてもらっちゃった」

「...おう、もう平気?」


いつもそんな不安そうな顔しないじゃん。
可笑しくてまた笑いそうになったのを堪えて「大丈夫だよ」と言う。

そしたらまた勢いよく扉が開いてレトルトが入ってきた。
部活の服を着たままで、肩を上下させている。


「A、大丈夫か!?ほら泣いてたやん!何で1人で倉庫なんて行って、」

「レ、レトルト落ち着いて!もう...大丈夫だから」


私の目尻の涙を拭いながら焦った顔をしている。
私のトラウマになったあの出来事を知ってるからだ。

でももう大丈夫だと笑ってみせると「心配させんなや」と眉を下げた。

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ユシア(プロフ) - そう言っていただけると嬉しいです!出来るだけどちらと結ばれるかは分からないように書いているので最後までお楽しみください! (2020年5月2日 9時) (レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品どタイプです…牛沢さん担当の私からしたら牛沢さんと結ばれて欲しいですが続き楽しみにしてます! (2020年5月2日 5時) (レス) id: 0856f62083 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - こころさん» その言葉が一番励みになります!ありがとうございます!これからも楽しんでいただければ幸いです。 (2020年4月27日 9時) (レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 話面白すぎます!!!これからも応援しておりまーーす!!!! (2020年4月27日 0時) (レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユシア | 作成日時:2020年4月8日 18時

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