君が何回だって笑うから【実.況.者】

１７回目 ページ17

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「今日...俺ん家の親いないからさ...」

「おいキヨ！俺んなこと言ってねーだろやめろ！！」


キヨが精一杯の低い声を出してうっしーのモノマネをしてる。似てる。
ふざけながらも、結局うっしーの家に行くことになった。

ちなみに親は本当にいないらしい。
お姉さんは最近彼氏と同居を始めたと聞いた。


「ほら、狭いけどどーぞ」


久しぶりに入ったうっしーの家は全然変わっていなかった。
いやでも5人入っても余裕ある部屋って何...羨ましい。


「さて、じゃあ真面目にやろーや」


レトルトがそう言うと皆なんだかんだ真面目に勉強を始めていた。
意外だったけど、流石に1週間前だしね...。

なんとか茉白に教えてもらいながら進めていると、最初に飽きだしたのはキヨだった。


「俺もうダメかもしんなーい」

「キヨは自分に甘すぎだよ！ほら、頑張れ」

「えー？そんなに言うならAがどうにかしてよ」


どうにかってまた曖昧な...。
適当に鼓舞したせいで面倒なことになってしまった。

もういいや、適当にやる気出そうなこと言っておこう。


「...あっ、じゃあさ、テストの点数私と勝負しようよ！それで勝ったら...勝ちね」


当たり前のことを言ってしまったけどキヨは納得したようだった。
よかったよかった。あとは私が勝てばいいだけ＿＿


「負けた方が勝った方の言うこと聞くっていうのは？」


...まーた安直な。
ため息をつきかけたら机がガタンッと揺れてうっしーが膝を抱えていた。
...何してんだろう。


「...それでやる気出るならいいんじゃない？」

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