２回目 ページ2
.
放課後を告げるチャイムが鳴って意識が引き戻された。
...退屈でぼんやりとしていたから、何となく去年のことを思い出しちゃったのか。
現実に戻ってきても変わらずに目の前に座るうっしーの背中をぼーっと眺めていると振り向いて不思議そうな顔をしていた。
「A？どうした、ぼーっとして」
「...何でもない。ほら、部活遅れるから行ってきな」
「おー。じゃあ、また明日な」
そう言ったうっしーを見送ってから、まだはっきりとしない意識を覚ますようにぶんぶんと頭を振って教室を出た。
「ごめんね、部活ないのに手伝ってもらっちゃって」
「いや、そもそもこれ俺らがやんなきゃいけないんだしいいよ」
サッカー部のマネージャーであり私の親友の茉白の代わりに、キヨと部室の掃除をする。
キヨ含むイケメンを狙うマネージャー希望が多くて結局茉白だけしかいないため、時間があれば手伝うようにしていた。
...にしても、どう使ったらこんなに汚くなるんだ。
あと地味に高い棚の上にチラッと紙くずが見えたけどいくら背を伸ばしても届かないのがむかつく。
「なーにやってんだよチビなんだから俺に頼めばいいだろ」
「チビは余計だけど。...ありがと」
いつの間にか私の後ろに立っていたキヨがあっさりと取ったのにむかついたけど、距離の近さに高鳴り始めた心臓がうるさくてそんな考えはどこかにいった。
キヨの顔がいいのは認めるしそんな顔が上から笑いかけてくればドキドキくらいするでしょ、と気持ちを切り替えた。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユシア(プロフ) - そう言っていただけると嬉しいです！出来るだけどちらと結ばれるかは分からないように書いているので最後までお楽しみください！ (2020年5月2日 9時) (
レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品どタイプです…牛沢さん担当の私からしたら牛沢さんと結ばれて欲しいですが続き楽しみにしてます！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 0856f62083 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - こころさん» その言葉が一番励みになります！ありがとうございます！これからも楽しんでいただければ幸いです。 (2020年4月27日 9時) (レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 話面白すぎます！！！これからも応援しておりまーーす！！！！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユシア | 作成日時：2020年4月8日 18時
