１回目 ページ1
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「...え？」
帰り道を2人でいつも通り歩いていたら、やけに口数の少なかったうっしーが立ち止まった。
もう家に着くのにどうしたんだろう、と思いつつ振り向いた。
うっしーの声が小さかったわけでも私の耳が悪かったわけでもなかったけど、私の口から出たのはその一文字だけだった。
「好きだよ」
もう一度そう言ったうっしーは私の目をしっかりと見た。
...いつからその気持ちを抱えていたのかも私は知らなくて。
こんな顔して嘘をつく奴じゃないのは私が一番分かっていたから、返事をしなきゃいけないという思いでなんとか口を開いた。
「...うっしーは、幼馴染だよ...。だから...私...」
「そんな顔すんなって。...本当は分かってたんだから気にすんな。...ごめんな」
ぽん、と私の頭に手を置いたうっしーはそのまま隣の家に帰って行った。
私も家に入りはしたけど、玄関で足の力が抜けたように座り込んだ。
色んな感情がぐちゃぐちゃになって涙が溢れてきた。
うっしーのそばにずっといた甘え、何も気付かなかった怒り、告白された驚き。
...それと、うっしーに謝らせてしまったことへの後悔。
あんな優しい笑顔をつくらせたいわけじゃなかった。
いっそのこと怒るか泣くかでもしてくれればよかったのに。
しばらくの間、理由も意味もない涙を流し続けた。
振った方が泣くなんておかしな話なのは分かっていたけど、うっしーの今までを考えたら申し訳なさからか止まらなかった。
...それが、高一の春。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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ユシア(プロフ) - そう言っていただけると嬉しいです！出来るだけどちらと結ばれるかは分からないように書いているので最後までお楽しみください！ (2020年5月2日 9時) (
レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - この作品どタイプです…牛沢さん担当の私からしたら牛沢さんと結ばれて欲しいですが続き楽しみにしてます！ (2020年5月2日 5時) (レス) id: 0856f62083 (このIDを非表示/違反報告)
ユシア(プロフ) - こころさん» その言葉が一番励みになります！ありがとうございます！これからも楽しんでいただければ幸いです。 (2020年4月27日 9時) (レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 話面白すぎます！！！これからも応援しておりまーーす！！！！ (2020年4月27日 0時) (レス) id: 6aceb657ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年4月8日 18時
