□ ページ37
.
今日は珍しく昼の明るい時間から4人で撮る予定だった。
Aは学校に行っている。
通話が繋がれているのはレトルトだけだったからそれを利用して相談することにした。
「...最近Aの帰りが遅いんだけどさ...」
「Aちゃんもう高校生やろ？彼氏でも出来たんちゃうか」
レトルトの声はからかうようなものだったけど俺はそれに乗っかることも笑うことも出来なかった。
...彼氏。
可能性を考えていなかった訳じゃない。
むしろ現実的であったからこそ、考えるのを一番最初に止めていた。
「ごめん冗談やって！Aちゃんうっしーのこと大好きやしそんなことないよな！！」
「...ああ...」
俺が思わず空返事になるとレトルトが焦ったように謝り倒してくる。
そんな空気の中キヨが通話に参加してきた音が聞こえた。
俺が喋らない上にレトルトがずっと謝ってるから何があったのかと聞いてきたキヨにレトルトが説明をしていた。
「...あのさ、Aちゃん...、あっやべっ」
「そこまで言ったら気になんだろ言えよ」
説明を聞いたキヨはそう言いかけた癖にヘラヘラとしながら「何でもない」と言い張った。
...それは何か知ってる時の言葉だろ。
世界一と言っても過言ではない口の軽さを持ってるキヨが隠すことって一体なんだよ、とため息をついた。
.
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユシア(プロフ) - まめさん» そう言って頂けると大変励みになります。ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - とても好きです... (2020年3月11日 22時) (レス) id: 12b073cf75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユシア | 作成日時：2020年3月4日 23時
