最後と最初 ページ28
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「...うん、可愛いんじゃない？」
「す、スカートが短い...私もうアラサー間近なのに...」
「あー普段ズボンばっか履いてたのそういうこと？こういう時くらいはいいでしょ」
卒園式を迎えたAは少し服装に不服らしい。
幼稚園の卒業式は何を着てもいいらしいけど、大体は小学校の入学式でも同じものを着ると聞いて可愛いやつを選んでやった。
「見た目幼稚園児のアラサーがいるなんて誰も思わねえよ」と慰めても本人が気に入らないからどうせスカートなんて履かないだろうし頭を撫でるだけにした。
「ほら、行っておいで」
先生に元気よく挨拶をしたAを見送って遊戯室に並べられた席について三脚を構えた。
周りの大人は可愛い我が子を収めたいが為だろうけど俺は6割からかうためである。
...これだからAにすらクズとか言われるのかもしれない。
式が始まれば退屈な話も聞かず背筋を伸ばしたAを見ていた。
しっかりしてるように見えるのは中身を知ってるからだろうか、なんて考えてる内に始まった歌に不覚にも泣きそうになったのは絶対に秘密だ。
「う...おとーさん、ちょっとだけ話して来てもいい？」
式が終わって駆け寄って来たAに、うっしーって言いそうになっただろと思いつつ「もちろん」と返した。
...友達ちゃんといるんだなあ。
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ラッキーカラー
あずきいろ
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ユシア(プロフ) - まめさん» そう言って頂けると大変励みになります。ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - とても好きです... (2020年3月11日 22時) (レス) id: 12b073cf75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユシア | 作成日時：2020年3月4日 23時
