□ ページ20
.
「多分、なんだけどね？...葵を産む時母子ともに危ない状態だったでしょう？」
確かにあの時は2人ともが危ない状態で、結局Aだけがいなくなることになったのだ。
葵も一瞬本当に危なかった時があった。
それでも今ではすくすく育ってると思った...んだけどなあ。
「それで、あの時葵も...死んじゃったんだと思うの。信じられないと思うけど」
「...葵が？」
「つまり...その時、私の魂みたいなものだけ葵の体に入って、奇跡的に葵の身体は生き返ったって感じだと思ってる」
...思ってた斜め上の返答どころじゃなかった。
葵はもしかしたら産まれる瞬間にいなくなってて、それから中身はずっとAだったのかもしれない、なんて。
Aがそう思った理由を聞くと産まれた瞬間のことから全部覚えてるからだと言った。
確かに普通の赤子はほとんどははっきりと覚えていないだろう。
「...じゃあ、何であの日に俺の名前を呼んだんだ？」
「...思い出したから、としか言えない。あの日初めて、うっしーのことも含めて全部思い出したんだよ」
とりあえずは大体納得したけど割と真面目な話だったな。
Aは何であんなに話すのを渋ってたんだ？
「じゃあ、もうこの話は終わりに＿＿」
...あ、もしかして＿＿＿
.
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユシア(プロフ) - まめさん» そう言って頂けると大変励みになります。ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: d4780b9520 (このIDを非表示/違反報告)
まめ - とても好きです... (2020年3月11日 22時) (レス) id: 12b073cf75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユシア | 作成日時：2020年3月4日 23時
