案外君に会いたくて /uszw ページ44
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「たっだいまー!」
「うぉっ!ちょ、A待ってギブギブ」
鍵を開けるのが面倒だったのでインターホンを鳴らせばすぐ出てきてくれた牛沢にダイブしてそのまま抱き締めた。
...ちょっと強すぎたらしい。
力を緩めると死ぬかと思ったー何てわざとらしく息を切らした牛沢は優しく笑っておかえり、と言った。
「...で、予定の時間より早いじゃん?俺いなかったらどうするつもりだったの?」
「合鍵持ってるから自分で開けられるよ?私のこと何だと思ってるの?」
「...お馬鹿さんかな。だってお前が言ってる合鍵机の上に置いてあったし」
そう言われてバッグの中を探ると...確かになかった為とりあえずてへ、と笑って誤魔化しておいた。
実家でのことを話しているうちに牛沢はまたこの間のような体勢になってきた。
耳元で喋るのくすぐったいからやめて欲しい。
「Aは俺がいなくても寂しくなかったでしょ?」
顔が見えない筈なのにニヤニヤと笑う姿が想像出来るのがなんとも腹立たしい。
まあつまり私が寂しかったのを分かって言ってるんだろうけど、どうせ牛沢も同じな癖に。
「...まあ、牛沢がいる生活に慣れちゃったからね」
「もっと素直に言えよー」
「......わざわざ早く帰ってきた時点で気付いてよ」
ククッと馬鹿にした笑いするに決まってるから言いたくなかったのに、と頬を膨らませるとそこにちゅっとリップ音が立てられた。
そのまま耳、首、肩と下がりながらキスを続けられるのに流石に恥ずかしくなって振り向いたらさっと唇を奪われた。
「二日分、今から俺にくれよな」
夢の続きに愛を残して /ky→←案外君に会いたくて /uszw
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作者名:ユシア | 作成日時:2019年10月31日 20時