無意味テレパシー愛につき /rt ページ34
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夕方には終わるから、とレト君に朝言われたのを思い出す。
今日はレト君の家で友達と実況するって言ってたけどもう行っても大丈夫かな。
...とりあえず行ってみればいっか。
玄関を出る頃には六時を回っていた時計を見て、レト君に会ったらこんな暗い時間に出歩かんといて、何て言われるんだろうなあと思った。
「...あ、プリン食べたい」
街灯の少ない道を歩いているとふと頭に浮かんだ。
確か近くにコンビニあったし寄っていこう。
店内に入ってスイーツコーナーに真っ先に向かう。
レト君も今プリン食べたいだろうなあと二つ手に取った。
レト君と私の思考って一緒だから、私が今食べたいと思ったらレト君もそう思ってるのが大体。
...そのせいで買ったものが被ることもよくあるけど今日はレト君家から出てないだろうし絶対大丈夫。
あと他の人がまだいる可能性もあるし申し訳程度に二リットルのお茶も買ってレト君の家に向かって歩き出した。
レト君の家に着いてインターホンを押そうとしたら後ろから声がして振り向く。
「ごめんなあ。まだあいつらいるから俺の部屋で待っててくれる?」
「うんいいよー。あれ、出掛けてたの?」
「ゲーム負けちゃったからパシリ。...プリン買ったけど食べるやろ?」
そう言って少し持ち上げた袋はスーパーのものだった。
...フラグ立てちゃったからなあと思いながら私もコンビニの袋を持ち上げながら笑った。
「私も買ってきちゃった」
「...ははっ。やっぱいつも通りやなあ」
私の二個とレト君の三個入り、合わせたプリンは五個。
Aちゃんが買ってきた二つは内緒にしとこな?とイタズラに笑ったレト君にきゅんときたのは私だけの内緒。
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作者名:ユシア | 作成日時:2019年10月31日 20時