実現可能の確率は /uszw ページ4
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基本的に私は占いは信じない。
『今日最も良い運勢なのは、乙女座のあなたです!』
それでも良い結果だったらつい意識はしてしまうし信じたくなってしまうもので、少し気分を良くして学校へ向かった。
「...誰だよ良い運勢とか言ったの...」
すっかりオレンジに染まった外を見ながら今日一日を思い返してため息をつく。
登校中通りかかった車に水をかけられたり、学校で先生に雑用を頼まれたり、日直の子が早退して代わりに私がやることになったり、ツイてないことばかりだった。
つまづいたり転んだりも何回もあったからこれはもう不思議な力でも働いているのかもしれない。
もう占いは信じない、と決めて帰ろうとカバンを手に取って立ち上がった。
「...あれ、Aまだいたのかよ?」
「あれ、うっしー? もう部活終わったの!?」
「もうっていうかいつも通りだけど」
ガラッと入ってきたうっしーに驚いて時計を見ると、もう最終下校時間が迫っていた。
その姿を見てククッと笑ったうっしーはちょっと待っててくれる?と言った。
「せっかくだし一緒に帰ろーぜ。最近別だったし」
もちろん、とうなづいてうっしーを待った。
部活の終わる時間が違う為最近は一緒に帰れていなかったのだけれど今日は私の部活は休みだ。
会えてラッキーだったな、と思ったけど散々災難な目にあったことは忘れない。
こんなことで占いは信じないぞ、と意気込んで帰ってきたうっしーの差し出してきた手を取って校舎を出ることにした。
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作者名:ユシア | 作成日時:2019年10月31日 20時