全部今日の君の為 /uszw ページ16
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「これだけで良かったのかな...」
一応用意した、綺麗にラッピングされたプレゼントの財布を見ながら急に不安になってため息をつく。
少し前から牛沢の欲しいものを調査していたけど(もちろんさりげなく)、成果はほぼゼロだった。
牛沢の好みに合うかは分からないけど、用意したことについてを評価してほしい。
そんなことを考えているとピコン、とスマホが鳴った。
"そろそろ帰る"と牛沢から連絡が入っていて、わかったと返す。
悩んでたってしょうがないと料理の続きに取り掛かることにした。
「...よし、我ながらいい出来なのでは」
甘いもの__ケーキ__が得意ではない牛沢の為に代わりに作った少し豪華な料理の出来に満足して部屋の電気を消す。
タイミング良く玄関が開く音がして、用意した物を手に持って牛沢を待った。
「Aーただいま...ってうぉっ!?」
明るくなった室内に響くクラッカーの音にオーバーな程驚くのが面白くてクスッと笑いながらおかえり、と微笑んだ。
「まじでびっくりしたわ...ってこれ、全部Aが?」
「うん。牛沢甘いの駄目だから料理頑張ってみた」
料理を指さしてまた驚いたように聞く牛沢にそうだよ、と笑うと嬉しそうな顔をした。
「もー...俺の彼女最高かよ好き...」
そうぎゅっとしてくるのを受け止めて私も好きだよ、と笑う。
もう夜になっちゃったけど、今から精一杯祝わせてね。
「牛沢、お誕生日おめでとう」
ありがと、ってはにかむその顔好きだなあなんて絶対言わないけど。
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作者名:ユシア | 作成日時:2019年10月31日 20時