カクレモノ【全.身.組】 (ページ42)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:15,421 hit

. ページ42

.
「...ありがとうな、2人とも」

「...レトさん乗っ取られるくらい意思弱いんだからほんと大変だったわー！！」

「お礼言うとか向こうは雪降ってるかもね？」

嬉しそうに笑うレトさんはちゃんと戻ったようでとりあえず一安心した。
これからが一番大変だと分かっているのにそう笑ってくれるのはキヨが知らないからだった。

そんな私達にゲームマスターの声が響く。

『1位、A様50ポイント。

同じく1位、キヨ様50ポイント。

3位、レトルト様10ポイントです』

変わったのは最下位のポイントだけらしく、ただただ差が広がっただけだった。

...そしてこのままだとキヨと私が同点な為、最悪の場合レトさんだけがこの世界に残ることになる可能性がある。

ニセモノを見つけたのは2人でだったからレトさんは案の定顔に陰りを見せていた。

『それでは、総合結果の発表をさせていただきます。3位レトルト様55ポイント。2位キヨ様125ポイント。1位A様135ポイントになります』

「...は？Aって俺と同じポイントなんじゃ...」

え、とだけ呟いた私はどう考えればいいのかわからなかった。
私がキヨに10ポイント上回った理由が分からなくて考え込んでる間にもキヨとゲームマスターは話していた。

『A様は各ステージの隠しアイテムを見つけられたので10ポイントが送贈られました』

「...隠しアイテム？」