いざ、サプライズ3 ページ7
私は今までの事情を全て説明した。
みんな、真剣に話を聞いてくれていて、ドーラや築くんに至っては
「「本当に大丈夫か!?」」
何て言って私の服を脱がせようとして来た。『もう大丈夫だから!笑』と言って止めたけど、だから夫婦って言われてるんだなぁ、なんて考えていた。
他のみんなも心配そうに私を見つめていて、改めて私がみんなから愛されていた事に気付く。
ついでに、さっきのサプライズの話もしておいた。
「何で隠してたんだよ!」と矛先はマネージャーに向いていたが、知らないフリをした。
『…はい、これで全部。いや〜、ごめんね、急に居なくなっちゃってさ。』
「それで?何で何も言わなかったの?」
勝くんが私を見つめる。
漆黒の捕食者ダークネスイーター即ちDEこと鈴木勝くんは、普段はとっても可愛い男の子だけど、怒ると怖い。これは本当。
『…それに関しては本当に申し訳ありません…。正直ここまで間空くと思わなかったですし、心配かけたくなかったですし、おすし…。』
私はポソポソと答える。
みんなの反応が怖くてプルプル震える。
「…それは心配するけど、言ってくれないからもっと心配したよ…。でも、良かった…。」
顔を上げると、そこにはクレアちゃんの悲しそうな、でも安心したような笑顔があった。
本当に優しいね、クレアちゃんは。今まで我慢してたけど、その優しさが身にしみて涙がぽろぽろとこぼれてしまう。
『そうだよねぇ…。ごめんねぇ、ずっと黙ってて…心配かけてごめんねみんなぁぁああ』
私は糸が切れたように、涙が止まらなくなってしまう。みんな慌てて「大丈夫だから!」と今度は立場が逆転してしまった。
気持ち悪さに定評のあるコウでさえも、「何でお前が泣くんだよ!」とか言いながらティッシュ箱を差し出して来た。それ絶対さっきコウが使ってたやつじゃん…。
そんな事をしていると、マネージャーが手を叩いた。
「ちょっと、皆さん!感動の再会もいいですけど、3周年記念企画について考えに来てるんですよ!」
「…あ、そうだった…。」
「でも、やっぱりさ、Aのやりたい事したくない?折角戻ってくるんだし。」
「それがいいな!」とみんなも同意する。やりたい事、かあ。
それなら一つある。ずっと、考えていた事。
『…それなら私、みんなで歌が歌いたい。』
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siuuuu(プロフ) - 更新ほんと有難うございます!作者さんの環境に合わせて無理しない程度に頑張ってください、これからも応援しています‼ (2022年1月4日 17時) (レス) @page15 id: 5422783ead (このIDを非表示/違反報告)
みかんゼリー(プロフ) - ……ひそかながら、チラチラと見に来て、、更新されてないかなと楽しみにしていました!……。更新されるのであれば、楽しみに待ってます!! (2022年1月3日 23時) (レス) id: aa26bee9dd (このIDを非表示/違反報告)
幽月妖魔 - 続きがみたいです... (2021年8月3日 10時) (レス) id: 58e7ba3dde (このIDを非表示/違反報告)
る - あ…(死亡)んゆ…スキデス… (2021年6月29日 17時) (レス) id: d04a74515a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:仁乃 | 作成日時:2021年6月5日 21時