にじゅーさん。 ページ24
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▽ 主side ▽
ﾅﾙﾄ｢影分身の術で1人だけ川下からこっそり上がって、裏手に回り込んどいたんだってばよ！｣
ナルトの分身の1人がそう叫びながら、カカシ先生の頭上に飛び上がる。
ﾅﾙﾄ｢さっきケツやられたぶん！
せっかくだからここで一発…！｣
ダメだ、心臓の鼓動が早まる。
頬の緩みが抑え切れない。
戦闘が始まってしまうと起こってしまうこの発作の様なものは、こうなると、私にはもう止められない。
全部全部、私の意思とは関係なく、血が騒ぎ立ててしまうのだから。
ﾅﾙﾄ｢殴らせてもらうってばよ！｣
そう叫んで、カカシ先生に殴り掛かったナルトだったが。
彼が奮った拳は、何故かナルトの影分身の頬に思いっ切りぶち当たっていた。
｢っ、真ん中！！｣
これは、本体の私が叫んだ言葉。
それに、影分身の私達が素早く反応する。
カカシ先生はその時、影分身の私達の中に紛れ込んでいた。ナルトが殴ったのが、ナルトの分身なのだから変わり身をしたってのが普通の考えだろう。
だが。
ードン！！
｢…っ、｣
影分身の私 5人程が彼に向かってクナイを振るったり、殴り掛かったりしたのだが。彼は直ぐに、太い木の丸太と入れ替わってしまっていた。
｢すばしっこ過ぎ…｣
私がそう呟くと同時に、私の影分身達は煙と共に消えていった。その間にも、ナルト達は何も気付かずに軽い乱闘を始めて居たのだが。
近くに、カカシ先生の気配は無い。
逃げられちゃったか。
私がそう思っていると、私のすぐ傍に、サスケが降り立ってきた。
ｻｽｹ｢…A、行くぞ｣
彼はそう言うと、私の右手首を掴む。
そんで、そのままズカズカと歩き出した。
｢え、行くって、どこに｣
ｻｽｹ｢アイツを探しにだ｣
上司に向かって、アイツ呼ばわりは流石にちょっと…。と、言うか。
｢手伝ってくれないんじゃなかったの？｣
私がそう聞けば、サスケは立ち止まってこちらを振り返る。その表情は、なんとも表現し難くて。
何だろう、イラついているのか、それとも何かを分かって欲しいっていう顔なのか。
ｻｽｹ｢…俺は、Aにしか手を貸す気は無い｣
サスケが、ために溜めて口にしたのはそんな原稿用紙1行分くらいの言葉で。
でも、そう言った彼の顔が、少しだけ優しい顔をしてたから。
｢…ふふっ、なにそれ｣
私は、つい嬉しくなって、そう微笑んでしまっていた。
いつの間にか、心臓の鼓動が落ち着いていた事にこれっぽっちも気付かずに。
(続く)
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カカシ先生尊い - とても面白いです！ 続き楽しみにしてます！頑張ってください (2022年11月17日 20時) (
レス) @page25 id: 18092cdeea (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 面白いです！！応援しています！ (2022年4月24日 22時) (レス) @page25 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
晏昊 - 久しぶりにNARUTOの作品をあさってたのですが…スッゴク好きです！続きがめちゃくちゃ気になって夜しか眠れません！ 頑張ってください!! (2022年4月12日 0時) (レス) @page25 id: 92be24dccc (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - わー...！！面白いです！！！是非続きお待ちしてます！ (2020年4月3日 3時) (レス) id: 6b76715b64 (このIDを非表示/違反報告)
陽葵(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます(^^)シカマルは推しなので、ついつい贔屓目に絡ませてしまいますがお気に召して頂けてなによりです。これからもあまり更新は早い方では無いですが、この小説をよろしくお願いします(^^) (2019年10月15日 3時) (レス) id: 0cae7a153a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽葵 | 作成日時：2019年1月21日 16時
