にー。 ページ3
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▽ 主side ▽
「たーだいまー。」
私が扉を開ければ、勢い良く出迎えてくれる可愛い弟。木ノ葉丸。
木ノ葉丸「お帰りだコレ!!
A姉ちゃん!!」
「うおっ。もー、危ないから飛び付かないでよ〜。」
木ノ葉丸「だって、すっごい寂しかったから。
それもこれも全部、姉ちゃんを呼び出したジジイのせいだコレ。」
私に抱き着いたまま拗ねる弟。可愛過ぎないか、おい。口は相変わらず悪いけど。
勿論の事だが、木ノ葉丸と血は繋がっていない。
…がしかし、私がお爺ちゃんに引き取られた時から、私と木ノ葉丸は姉弟も同然だ。
この2年間で、随分と彼は私に懐いた。
いや最初っから懐いてはいたっけか…。
木ノ葉丸「で、ジジイは姉ちゃんに何の用だったんだ?コレ。」
「あー…その事なんだけど。
私、明日から忍者になる事になったんだ。」
私が頬を掻きながらそう言えば、彼は目を丸くした。驚いた顔のまま、彼は私の元からそっと離れる。
木ノ葉丸「お。」
「…お?」
木ノ葉丸「おめでとうだコレ!!A姉ちゃん!!」
「えええぇ……。」
唐突にそう叫ぶ木ノ葉丸の声に、私は思わず指で耳を塞いだ。ビックリしたなぁ、もう。
でも、そっか。
木ノ葉丸って、火影になるって言ってるもんな。
姉の私が忍者になるっていうのも、割と嬉しいのかもな。
木ノ葉丸「あっ…。で、でも、って事は、姉ちゃん任務とかであんまり遊べなくなんのかな。」
気付くの遅いよー、木ノ葉丸ー。
今度はシュンとした顔で、寂しそうな声を出す可愛い弟。やべ、可愛い言い過ぎか。
「大丈夫だよ、木ノ葉丸。
アンタも直ぐ忍者になるんでしょ。
そしたら一緒に任務でも修行でも、できるようになるって。」
私はそう言うと同時にポンポンと木ノ葉丸の頭を優しく撫でる。
少し寂しい思いはさせちゃうけど、大丈夫だから。
アンタのこと、1人になんかしないからね。
木ノ葉丸「…うんっ!!」
「かーわいい。」
木ノ葉丸「可愛いのは姉ちゃんだぞ、コレ。
他の男には充分気を付けろよー。」
「はーいはい。
てか、エビス先生は?」
相変わらず何故かませた事を言う木ノ葉丸を笑顔で流しつつ、彼の名を呼ぶ。
それと同時に向こうから凄い血相で走ってくるエビス先生が見えた。
エビス「お孫様!!
探しましたよ!!」
まーた、あの人の修行から逃げてきたのね…。
(続く)
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カカシ先生尊い - とても面白いです! 続き楽しみにしてます!頑張ってください (2022年11月17日 20時) (レス) @page25 id: 18092cdeea (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 面白いです!!応援しています! (2022年4月24日 22時) (レス) @page25 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
晏昊 - 久しぶりにNARUTOの作品をあさってたのですが…スッゴク好きです!続きがめちゃくちゃ気になって夜しか眠れません! 頑張ってください!! (2022年4月12日 0時) (レス) @page25 id: 92be24dccc (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - わー...!!面白いです!!!是非続きお待ちしてます! (2020年4月3日 3時) (レス) id: 6b76715b64 (このIDを非表示/違反報告)
陽葵(プロフ) - 蘭さん» コメントありがとうございます(^^)シカマルは推しなので、ついつい贔屓目に絡ませてしまいますがお気に召して頂けてなによりです。これからもあまり更新は早い方では無いですが、この小説をよろしくお願いします(^^) (2019年10月15日 3時) (レス) id: 0cae7a153a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:陽葵 | 作成日時:2019年1月21日 16時