（３．５）ー ページ6
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▽ 主side ▽
私は渚君の方を振り向きながら、彼の名前を呼んだ。
振り向くと同時に、ツインテールの髪が揺れて少し顔に触れる。こそばゆくて、髪を耳にかけ直しながら、私は彼に聞いた。
「その髪、どうしたの？
今迄は確か、伸ばしっぱなしにしてた気がするんだけれど。
あ、気の所為だったらゴメンね？」
私が優しく問えば彼は少し驚いた表情をした後、髪を触りながら答えてくれた。
渚「えっと、今日取り敢えず邪魔だからひとつに結ってきたんだけど。
茅野がこんな風に結び直してくれて。
それに僕はコッチの方が髪長いの気にしなくて済むし、いいかなって思って。」
…やっぱり。
チラリと彼女を横目に見れば、少しだけ唇を噛んでいた。
知られたくない何かがあるのは確かだね。
「そっか。
似合ってるね。」
私は自分の考えてることを悟られぬ様、また微笑んだ。まぁ、似合ってるのは本当の事だし。
彼のコンプレックスが1つ減るなら、それはそれでいいんだと思う。
渚君は「ふぇ…」とかいう、女の子みたいな可愛らしい声をあげて固まってしまっている。
「茅野ちゃんも、その髪型すっごく似合ってるし。
可愛いね、猫さんみたい。」
振り向きながら彼女にもそう言えば、彼女もまた固まってしまって。
一緒に帰ろうと思ったんだけれど、二人共何故か微動だにしないし、残念だけれど今日は先に帰らせてもらうことにした。
それにきっと…校舎前にはアイツも居るだろうしね。
変なとこ見られたくない。
「そんじゃ、また明日ねー。
茅野ちゃん、渚君。」
私は2人にそう言って教室を後にした。
茅野カエデちゃん。
気になる点は多いけれど、あの子の闇がありそうな顔を見て尚、突き止める事は出来なかった。
まあ、あと1年も一緒に居るわけだし、ゆっくり知ればいい。
私はそう考えながら、教室の扉を閉めた。
(続く)
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yuna(プロフ) - コメント失礼します！読みやすく、一気に読んでしまいました！更新されるの待ってます！ (8月15日 18時) (
レス) id: 86e0cf33e7 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 今日見たんですが、私にはこんなに上手く書けないので尊敬します！続き楽しみにしてます！無理のない程度で更新してくれると嬉しいです(◍´︶`◍) (2022年1月16日 22時) (レス) @page34 id: 2eee57ed36 (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - 作者さん生きてますかー？？？！！！生きてたらまた小説更新しでぐださい゛（泣）お願いしますぅぅ！！！ (2021年1月16日 11時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
lee2525(プロフ) - 続きが見たいです！この作品も更新してもらえれば嬉しいです！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: 56ee837b6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽葵 | 作成日時：2018年11月24日 14時
