（１２ おまけ）ー ページ26
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▽ 前原side ▽
前原｢言うねぇー、王子様。｣
俺は大惨事の後、席に戻ってきたウチの委員長にそう声をかけた。
彼はムスッとしたような顔で俺の方を振り向いた。
磯貝｢はいはい、どうせ俺はヤキモチ焼きですヨー。｣
いや、棒読みじゃん(笑)
まぁでもさ。あの惨事の後、誰よりも先に手を差し伸べに行けたお前は、やっぱり王子様なんじゃねーの。
俺らみたいな、意気地無しとは違って。
頬杖をついたまま俺はニヤリと笑い返す。
できるだけおちょくっているような声を出す様、心掛けて。
前原｢誰もそんな事言ってねーじゃん。(笑)
って言うか、いつの間に呼び捨てになってたんだよ？｣
まるで、今日の朝の会話の逆バージョンだ。
きっと、俺の顔の横には『ニヤニヤ』という文字が似合うだろう。それくらい、頑張って笑顔を保っている。
磯貝はそんな俺の言葉に、頬を染め、何故だかさっきよりもいじけた顔をしている。
相当触れられたくなかったんだな。(笑)
磯貝｢別に…。
関係ねーじゃん…。｣
磯貝のこんな顔、初めて見た。
前原｢関係ねーとか言うなって。｣
岡野｢ちょっと…私を挟んで会話するのやめてくれない…？
あと、内容丸聞こえなんだけど。｣
俺達の会話に割り込んで来たのは、俺と磯貝の間の席に座る岡野。俺を睨む目は、相当怖い。
ま、別に会話内容聞かれた所でって感じだけど。
どうせ、この教室はライバルだらけだし。
俺らは彼女に『わりぃ』とだけ謝って、前を向き直したのだった。
▽ 渚side ▽
ああああ…。
やっちゃった…。
僕は手で半分顔を隠しながら、自分の席に戻った。できるだけ、今の表情を他の人に見られたくない。
茅野｢もー渚。心配したよー。｣
席に座れば、隣の茅野からそう声を掛けられる。
渚｢へっ…あ、ご、ごめん。｣
僕はそう彼女に返すと、彼女から直ぐに顔を逸らした。
ごめん…その、心配してくれているのは分かっているんだけれど、全っ然心の余裕が無くて…!!
今冷静に思い返せば、相当、凄いことしてた訳で…。
だって、Aさんに、皆の前で抱き締められてって…。
何それ、公開処刑！？
て言うか、好きな子に助けてもらうとか、男としてどうなの……って、え！？
僕ってAさんのこと好きなの！？え！？そうなの！？
そんな自問自答を繰り広げている間に、授業は終わっていて。
先生の名前が『殺せんせー』に決まった事を知ったのは、ずっと後になってからだった。
(続く)
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yuna(プロフ) - コメント失礼します！読みやすく、一気に読んでしまいました！更新されるの待ってます！ (8月15日 18時) (
レス) id: 86e0cf33e7 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 今日見たんですが、私にはこんなに上手く書けないので尊敬します！続き楽しみにしてます！無理のない程度で更新してくれると嬉しいです(◍´︶`◍) (2022年1月16日 22時) (レス) @page34 id: 2eee57ed36 (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - 作者さん生きてますかー？？？！！！生きてたらまた小説更新しでぐださい゛（泣）お願いしますぅぅ！！！ (2021年1月16日 11時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
lee2525(プロフ) - 続きが見たいです！この作品も更新してもらえれば嬉しいです！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: 56ee837b6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽葵 | 作成日時：2018年11月24日 14時
