（１２．３）ー ページ23
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▽ 主side ▽
先生｢『我が命 助け給へり 貴殿の手
貴殿の麗しき 触手なりけり』
『私の命を助けてくださったのは貴方の手です。
貴方の素敵な触手だったのですね。』｣
磯貝｢おぉー…。綺麗だな…。｣
前原｢すげぇ…。｣
片岡｢お題が触手なのに、ちゃんとしてる…。｣
何故か皆は、私の短歌に驚いているようだ。
…結構適当に作ったんだけどな。
先生は私の短歌を読み終えた後、私の目を見てニコリと笑った。顔を『正解』の時の皮膚に変えて、私に短冊を返してくれる。
先生｢合格です。触手の美しさ、そして強さが、よく伝わってきました。｣
そう言って彼は、私の頭の上に触手をポンッと置いた。
…割と、悪い気はしない。
｢あ、ありがとうございます。｣
照れながら笑えば、彼もニコリと笑い返してくれた。
私は短冊を握り締めて、先生に背を向ける。
さ、あとは。
私は自分の席に足を進める。渚は私と入れ替わるように、私が彼の横を通り過ぎた後席を立ち上がった。
私は彼に気付かれぬよう、静かに足を止める。
渚が胸の前に持っているのは、白紙の短冊と対先生用のナイフ。先生側からは見えないが、生徒側からはナイフを隠しているのが一目瞭然。
彼等は、数秒で理解しただろう。渚が、先生を殺る気なのだと。
先生｢渚君も出来ましたか。皆さん、早いですねぇ。｣
渚はそんな事を言う先生の前で立ち止まると。
ナイフを思いっ切り、
先生の前に振りかざした。
しかし勿論、渚のナイフは先生に軽く止められてしまう。
先生｢言ったでしょう。
もっと工夫を…。｣
…違うっ！！
彼の首元に細い紐が見えた瞬間、私は彼の元へ走り出した。やっぱり、何かしらを持っておいたのは正解だったようだ。
渚に手を伸ばして、危ないながらも彼の首元にカッターを差し込むようにして紐を切った。
先生の懐にフワリと飛び込んだ渚の背中をギリギリで掴んで、思いっ切り引っ張る。
渚の胸元から丸い何かが、先生の方に向かって飛んで行ったのが見えた。
…アレは、手榴弾…。
ｰｰｰﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞッ！！！！
私が理解すると同時に、大きな音が聞こえ、BB弾が弾けているのが見え気がする。
私は引っ張りあげた渚を、ただただ守るように抱き締めた。
(続く)
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yuna(プロフ) - コメント失礼します！読みやすく、一気に読んでしまいました！更新されるの待ってます！ (8月15日 18時) (
レス) id: 86e0cf33e7 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 今日見たんですが、私にはこんなに上手く書けないので尊敬します！続き楽しみにしてます！無理のない程度で更新してくれると嬉しいです(◍´︶`◍) (2022年1月16日 22時) (レス) @page34 id: 2eee57ed36 (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - 作者さん生きてますかー？？？！！！生きてたらまた小説更新しでぐださい゛（泣）お願いしますぅぅ！！！ (2021年1月16日 11時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
lee2525(プロフ) - 続きが見たいです！この作品も更新してもらえれば嬉しいです！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: 56ee837b6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽葵 | 作成日時：2018年11月24日 14時
