（５．９）ー ページ12
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▽ 渚side ▽
「渚君。」
名前を呼ばれて、声のした方を見上げた。
そこに立っていたのは、Aさんで。
渚「あっ…どどど、どうしたの？」
どもりながら、目線をサッとチューリップを埋めていた花壇の方へと戻す。
僕は今、スコップを使ってチューリップを植えていた最中で。
勿論、体勢はしゃがんでいる。
だから、まあ何が言いたいかっていうと、Aさんのスカートの中が見えるか見えないかのギリギリの範囲だったって事。
見えなくて良かったのか、寧ろ見えた方が良かったのか…。
「いや、渚君が植えてる隣に私も植えようかなって思って。
いいかな？」
コテンっと首を傾げる彼女に、さァっと吹く風が彼女の髪を揺らす。漫画みたいなシチュエーションに、少しの間目を奪われた。
暫くして、他の場所に目を移せば、何処も彼処も誰かが種を植えている最中だった。
つまり、空いているスペースは僕の隣しか無い。
渚「…うん。
いいよ。」
僕は彼女にそう返した。声はまだ少し震えている。
彼女は、僕の言葉にニコリと可愛らしく微笑んで隣にしゃがみ込んだ。
か…かなりの至近距離。
球根を植えるのが目的なのに、頭の中に浮かんでくる邪念は消し切れない。
不意に触れた僕の左腕と彼女の右腕。その瞬間、ドキリと心臓が跳ねたり。
チラリと横を盗み見れば、睫毛の長い可愛い彼女の横顔に思わず見とれてしまったり。
急に僕の方を振り向いた彼女に、心臓を貫かれてしまったり。
「渚君、全然進んでないじゃん。」
そう笑う彼女は、まさに天使そのものだった。
渚「…ご、ごめん。
ぼーっとしてて。」
ぐぅ…こんなの心臓が持たない。
1年間、彼女と同じ教室で過ごすなんて、
本当に出来るのだろうか。
(続く)
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yuna(プロフ) - コメント失礼します！読みやすく、一気に読んでしまいました！更新されるの待ってます！ (8月15日 18時) (
レス) id: 86e0cf33e7 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します！出来たら全員のキャラに愛されたいです！（恋愛的に）あと落ちは出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです！無理せずに頑張ってくださいね！ (2023年1月16日 16時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
蒼空 - 今日見たんですが、私にはこんなに上手く書けないので尊敬します！続き楽しみにしてます！無理のない程度で更新してくれると嬉しいです(◍´︶`◍) (2022年1月16日 22時) (レス) @page34 id: 2eee57ed36 (このIDを非表示/違反報告)
シロチャロ(プロフ) - 作者さん生きてますかー？？？！！！生きてたらまた小説更新しでぐださい゛（泣）お願いしますぅぅ！！！ (2021年1月16日 11時) (レス) id: 56d67e8690 (このIDを非表示/違反報告)
lee2525(プロフ) - 続きが見たいです！この作品も更新してもらえれば嬉しいです！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: 56ee837b6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽葵 | 作成日時：2018年11月24日 14時
