私の彼氏さん (短編集1)

どっちがいい？(木村良平)(柿原徹也) ページ16

「A〜！」



『うん？』



私の元へ手を振りながら歩いてきたのは、仲の良い飲み仲間の徹也。




『久しぶりだねっ、』


「んな！」






そういうと私の頭を優しく撫でる。
いつまでも子供扱いしかしてくれないので、少し不満だが、やっぱり気持ちいいので


そのまま身を任せる。









「A〜。」




すると、甘えたような高い声で私の名前を呼び
そのまま視界が反転した。







『……良平！』



「Aっ〜♪」





頭を後ろに逸らされて、反対に映るのは
良平の笑顔だった。









『奇遇だね、2人とも〜！』









「なんで、お前ここにいんの？」



「はじめからAと一緒にいたんだ〜。ね？A。」







2人は急に笑顔を貼り付けたような
胡散臭い笑顔となり、二人して私を見る。




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その後もくだらないようななんだかわからない口論が続いた。

私は巻き込まれたくなかったので、間で静かにしていた。








「……じゃあ、Aに決めてもらえばいいじゃん。」



『えっ？』






「別に構わねーよ。俺はAのこと信じてるから。」








やはり巻き込まれ、た……。。








『な、何の話？』


「「どっちがAにふさわしいかって話」」






……どういうこと……？！。





「ね〜ぇ、？A。」




すると、即座に徹也が私の身体を自分の方に引っ張る。そして耳元で低い声で囁く。





「……大好きだから」




そして、急に唇を奪われる






『え、ちょ……っ……んｯ……？！』







もう完全に徹也のペースだった。
目の前で良平が見てるから、尚更恥ずかしい。








『……はぁッ……ちょっと、徹也……！』



「いつまでカッキーのこと見てんだよ。」









何か言い返そうとした時、
急に頭が上に強制的に上がる。


いつもの声からは考えられないほどのゲスが聞いた低い声で良平が話す。







『……良平、』


「Aは俺が良いよ……ね？」





そう言われると首筋に顔を埋める。
何をするのかと思うと首筋に痛みを感じる


『……まって……ッて……、！』



「……綺麗についた。」





首には赤くぽつりと跡が、
それが何なのか理解してしまった。






「A、「どっちがいい？」」


2人のＳ。

あなたはどちらを選びますか_______？


続編に続く。

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