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おまけ ページ49

白のローブを羽織る。
背筋の伸びる思いだ。


「では、いってきます!」


向かう先は、銀翼の拠点。
その執務室へと真っ直ぐ向かう。
早く早くと気が急いて、景色はまるで飛ぶように過ぎ去る。


ーーコンコン


「入れ。」


中から今や聞き慣れた声がして、私はその扉を開けた。
書類へと視線を落としているその人はこちらを見る気配はない。


「何だ。」


視線を上げないままそう問われ、心臓が跳ねる。
初めて見る銀翼での団長の顔。
いつもと違うその様子に不覚にもときめいた。


「…本日より、騎士団本部連絡役として入団する事になりましたのでご挨拶を。」


一息にそう言えば、バッと音がつきそうなほどの勢いで顔を上げたノゼルさん。
目をまんまるに見開いて固まってしまった。


「………ノゼルさん?」

「何を………している………。」


絞り出したかのような声と、部屋に満ちる(マナ)
めちゃくちゃ怒っていらっしゃる…。


「ま、魔法帝とお茶してる時に本部付けで復職しないかという話が出まして…。あ!危険は無いですよ!基本は各団との連絡役とか医療棟でのお手伝い、魔法帝のサポートや話し相手なんで!!」

「何故相談せずに受けた…。」


あ。
もしかして怒ってるのはそっちですか。
私が相談しないで決めたからご立腹ですか。


「だって…反対されるかと思って…。」

「頭ごなしに反対するような狭量だと?」

「…あと驚かせたかったんですごめんなさい。」


素直にペコリと頭を下げれば、ノゼルさんは少ししてから色々なものを吐き出すようにため息をついた。


「少しでもお仕事の助けになれたらと思って…。」


様子を窺いながら本意を告げれば近くに来るよう促される。
それに従って近くに寄れば、スルリと頬を撫でられた。


「危険が及ばない範囲であれば好きにするといい。だが、危険だと判断すれば即座に辞めさせるぞ。」

「き、肝に銘じておきます…。」


私の夫は過保護です。
それも愛だと思いこそすれ嫌ではないんだけども。


「…本部へ行く。」

「え!?何でですか!?私、ここへは挨拶しに来ただけで他の団へもこれから行かないといけないんですけど…。」

「他の団への連絡役など他の者にさせれば良い。王族の、仮にも私の伴侶をわざわざ他の団に使い走らせる事を抗議する。」

「や、やめてください!?」


前言撤回、少し過保護過ぎて困りものです。
扉の隙間から様子を窺って笑っているネブラさん!
助けてください!!

あとがき→←終話



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夏冬 - ほんっっっっっとに面白かったです!!そして幸せな気分になれました!!!こんなにいい小説は久しぶりです!!!本当にこの作品を作ってくださってありがとうございました!!!!感謝しかないです!!! (6月16日 21時) (レス) @page50 id: 770d92d812 (このIDを非表示/違反報告)
雑草のかきあげ(仮垢)(プロフ) - あ''ぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ好きです!!!!!きゅんきゅんが止まりません!!!!!作者様は私をキュン死させようとしているのでしょうか!?!?!? (2022年9月6日 7時) (レス) @page50 id: dc942b8391 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 読み応えがあり泣き笑い、本当に面白かったです!!! (2021年5月9日 6時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 一気に読ませていただきました。表現が細かいのにしつこさが無く、素人特有のわざとらしさも感じられなくてプロなんじゃないかと感じるほどの内容と読みやすさでした。続編、もしくは新作楽しみにしております。素晴らしい作品をありがとうございました! (2020年7月8日 15時) (レス) id: b410464f01 (このIDを非表示/違反報告)
さらちゃん - 素晴らしい作品でした!1日で一気読みさせて貰いましたが最初から最後までキュンキュンさせていただきました(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年6月13日 13時) (レス) id: 498426d70a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋毬 | 作成日時:2019年5月12日 23時

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