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「な…何を…。」
ぐらつく足と視界に気分が悪くなってくる。
げほげほと咳き込んでいるのは私だけではない。
少し離れていた二人は私ほど酷くは無さそうだが、それでも立っているのが辛そうだ。
「狡猾さには自信がありましてね。いくらあなたが居るといえど、名高い王族の騎士団員が二人も揃っているのに無策で姿を現すとお思いでしたか？」
私の腰に纏わり付いていた葉をレオが燃やした途端に黒い煙が発生し、発生源の私は思いきりそれを吸ってしまった。
煙は誰かが気付くほどの規模では無かったが近くに居た二人も同じように吸ってしまったのだろう。
相手の属性は風。
煙がこちらへ流れるようにする事も、自分がそれを吸わないようにするのもお手の物。
そしてそんな小規模な魔法だからこそ、魔導書も必要なく息をするように扱える。
(ここまでするという事は、もしかしたらそれほど魔法の種類や精度はそれほど無いのかもしれない…。属性には恵まれたけど素質が無かった典型ね…)
しかし、だからこそ対応が後手に回ってしまう。
狡猾を自負しているというだけあって、前回も今回も己の力だけには頼らず魔導具や小細工を仕掛けて来ている。
「その葉、
クスクス、笑って告げるその顔を殴ってやりたいが体がいう事をきかない。
すぐさまソリドが、未だに煙を上げていた葉に水を掛けて煙を出さないようにするが吸ってしまったものはどうしようもない。
(回復魔法は…細胞を活性化させると余計に毒が回ってしまう…！)
既に崩れ落ちてしまいそうな膝を気力と意地だけで立たせている。
手先からピリピリとした感覚がゆっくりと腕まで上がって来ているのがわかる。
「Aは、渡さん…！」
「せっかく対象が目の前にのこのこ現れたんだ…逃してたまるかよ！」
「おやおや…勇ましいですね。あなた方も彼女ほどでは無くても、それなりに煙を吸ったでしょうに。」
「うるせぇ‼」
ソリドの水魔法が海蛇の形を成して敵に襲い掛かる。
鋭い一撃に見えたそれは、相手が取り出した扇に
「クソッ！」
「私を追って来たという事は私に関する情報も見ているでしょう？魔法の威力には自身がありませんが先日これを購入しましてね…
薄紫の扇がその手で踊った。
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夏冬 - ほんっっっっっとに面白かったです！！そして幸せな気分になれました！！！こんなにいい小説は久しぶりです！！！本当にこの作品を作ってくださってありがとうございました！！！！感謝しかないです！！！ (6月16日 21時) (
レス) @page50 id: 770d92d812 (このIDを非表示/違反報告)
雑草のかきあげ（仮垢）(プロフ) - あ''ぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ好きです！！！！！きゅんきゅんが止まりません！！！！！作者様は私をキュン死させようとしているのでしょうか！？！？！？ (2022年9月6日 7時) (レス) @page50 id: dc942b8391 (このIDを非表示/違反報告)
とも - 読み応えがあり泣き笑い、本当に面白かったです！！！ (2021年5月9日 6時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
さつき(プロフ) - 一気に読ませていただきました。表現が細かいのにしつこさが無く、素人特有のわざとらしさも感じられなくてプロなんじゃないかと感じるほどの内容と読みやすさでした。続編、もしくは新作楽しみにしております。素晴らしい作品をありがとうございました！ (2020年7月8日 15時) (レス) id: b410464f01 (このIDを非表示/違反報告)
さらちゃん - 素晴らしい作品でした！1日で一気読みさせて貰いましたが最初から最後までキュンキュンさせていただきました(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2020年6月13日 13時) (レス) id: 498426d70a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年5月12日 23時
