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「え…？」
思いもよらぬ言葉につい、そう返してしまう。
優しいお顔？私は知らんぞそんなお顔。
「あら、お気付きでなかったかしら。時折とても優しいお顔であなたの事を見てらしたわ。とても微笑ましくてね、お相手があなたで本当によかったと周りの方々と話してましたのよ。」
「そう、なんですか…。」
「あなたが少しタチの悪いお嬢さん方に絡まれた時もすぐに駆けつけられたでしょう？ずっと気に掛けてらしたのね。」
奥様から語られる、私の知らないノゼルさんの行動。
何だか喉の奥がむず痒くて、胸がキュッとする。
嬉しいような恥ずかしいような…背中がゾワゾワする心地だ。
思わず佇まいを直す。
「その後も…ふふ、ネブラ様からお皿を奪われていたのも見てましたのよ。あなたに好きって言って欲しかったのかしらって主人と、ねぇ？」
「あぁ。」
クスクスと心底面白そうに笑うご婦人とそれに頷くご主人。
周りのメンバーも釣られてクスクス笑っている。
事実はどうかわからないが、周りにはそんな風にも映っていたと分かり恥ずかしくなる。
「あなたの事をとても大事に思われているのが伝わってきて、ほっこりさせて貰ったわ。色々と言われもするかもしれないけど私達は応援してるからね。」
「ありがとうございます…。」
仲間からの冷やかしの目線が痛い。
穴があったら入りたいような心地の中、ようやく目的地に辿り着いた。
「ありがとう。またどこかでお会いしましょうね。」
にこやかに手を振りながらそう言うご婦人。
ご主人も隣でハットを脱ぎ一礼。
本日任務はこれで終了だ。
いつの間にか暮れた陽を背に、帰路へつく。
「いやぁ、朝の件で心配してたけどそうか、大事にされてるんだねー。」
「んん…どうだろうか…。でも優しくはしてもらってるよ。」
「こっちはあの団長さんが優しいってのが想像できないんだけどね。でも安心したわ。」
うん、私も前なら想像出来なかったよ。
すごく分かるその気持ち。
拠点に戻りつつ仲間からの色々な質問攻めに合いながらも答えられる事は無難に答えていた。
ら。
「いやぁ、色んな話が出回ってたけれどその実は銀翼の大鷲 団長はAを溺愛してるという事だったとはね！」
数日後にはその話でまとまってしまいました。
ごめんなさいノゼルさん。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
