講師 ページ18
シルヴァ邸に到着してすぐ、出迎えた人に2.3言告げてノゼルさんは去っていった。
取り残される私。
「こちらへどうぞ。」
「あ、はい。」
先導されてひとつの部屋につく。
お屋敷が広すぎてどこをどう来たのか全く分からないが…大丈夫だろうか。
「こちらがしばらく滞在して頂く居室となります。」
そう言って開けられた部屋。
カーテンが全開なのであろう部屋は、扉を開けた瞬間に光が溢れて暫く目が眩む。
少しずつその光に慣れてゆっくりと目を開ければそこは…。
「……。」
言葉を失うほど広く、華やかな部屋だった。
ベッドなんてクイーンサイズ？キングサイズ？の天蓋付きである。
全体的に落ち着いた雰囲気のように見えて、各所よく見ればその絢爛さが伺える。
(ここが客間…？さすが外観が城なだけある…)
叔母さんの屋敷だってそれほど狭い方ではないのだが、ここに来ても格の違いを思い知らされる。
へたり込みたくなる脚に鞭打って、荷物を置く。
「ご準備が整いましたら食堂へとご案内いたします。」
「ありがとうございます。」
何だかんだあったが今は丁度お昼時。
おそらくは昼食が準備されているのだろう。
準備と言っても荷物を置けばこれと言ってする事はない。
「お願いします。」
部屋の外で待っていてくれた方に声を掛け、案内されるままに着いていくと先日通された部屋へ着く。
やはりここが食事室だったのかと扉を開けて貰い中に入ると。
「あぁ、やっと来たのね。」
特徴的な銀色の髪、兄弟姉妹揃いの衣装。
その優しい桃色の裾をふわりと揺らして口元に手を当て上品に笑うその人は。
「ネブラ様…。」
ノゼルさんの妹、ネブラ・シルヴァその人であった。
「待ってたのよ、さぁ掛けて。」
「あ、ありがとうございます…。」
椅子を引かれて腰掛ける。
これは一体どういうことだろうと目を白黒させていると、次々と料理が運ばれてきた。
「いただきましょう。」
「ネブラ様と同席だなんて恐れ多いです…。」
そう言えば、軽く目を見開いて驚くネブラ様。
え、なんだその反応。
嫌な予感が頭を駆け巡る。
「お兄様から聞いてないかしら？」
「…と、言うのは…。」
「礼儀作法とマナーの教示という事でその任、私が賜ったのよ。」
「えっ。」
にっこり笑う、ネブラ様。
シルヴァ家の方々は私のショック死でも狙っているのだろうか。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
