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突然開催された食事会も終わり、団長とレオは帰っていった。
私も同行したかったがまだドレスのままだ。
(で、一番気になるのが)
私の隣で未だに不機嫌顔のノゼルさん。
静かな怒りを
「ノゼルさん。」
「…。」
返事すらしてくれません。
ネブラさんとソリドに視線で助けを求めても曖昧な表情が返ってくるだけだ。
「ノゼルさん…。」
「……何だ。」
あ、良かったお返事ありました。
このまま無視されてたら心が砕け散る所だった。
「私のせいでノゼルさんまであんな風に言われてしまって、申し訳ございませんでした。」
王族としての誇りとプライドを持ち、それを貶められる事を何より厭うノゼルさん。
今回の王の発言はノゼルさんの相手が私だったから。
生まれはどうしようもないとはいえ、それなりの家柄ならこうも言われはしなかったはずだ。
「顔をあげろ。」
「はい。」
「そのような事、気にせずとも良い。おまえは私が選んだと言ったはずだ。」
「…はい。」
「納得せんようだな…。」
「お兄様がずっと怖い顔をしているからですわ。」
ノゼルさんがため息を吐く。
その事に肩を震わせると、ネブラさんが私の後ろから声を掛けてくれた。
「ここにAさんを留めておきたい気持ちもわかりますけど、明日には紅蓮の方に返さないといけないのでしょう？そろそろお開きにしませんか、お兄様。」
「…好きにしろ。」
許可を得て、ネブラさんは私を退室するよう促す。
助かったが微妙な空気のまま自分だけ出るのもどうかと思い戸惑っていると、ネブラさんも後からすぐ来てくれる。
「窮屈なドレスを脱いでしまいましょう。ゆっくりお風呂に入って戻る頃にはお兄様も落ち着いていると思うわ。」
「な、なるほど…ありがとうございます。」
必要なのは時間、という事だろう。
確かに今の状況ではろくに話も出来そうに無い。
「お兄様も、もう少し素直になればいいのに。」
そんなネブラさんの呟きは、静かな廊下に消えた。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
