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そんな訳で号泣する叔父さんを宥め、叔母さんからは根掘り葉掘り質問攻めをされ。
最後には2人共おめでとうと言ってくれた。
「そういう話なら姉さんにも連絡しなきゃなんだけど…。連絡手段がね…。」
「あー、いいよ叔母さん。まだ婚約だし連絡は今度で。」
「そう？じゃあ次にコンタクトがあったら私から伝えておくわね。」
ドライなわけじゃない、親のことも好きではある。
だからこそ私が手を離れた今、好きなことをしてて貰いたいと思っている。
世界旅行でもなんでも。
「先に報告しに来ちゃったけど、今度の夜会で多分
「あら。その辺はこの人の得意分野だから大丈夫よ。」
「任せておきなさい、これでも社交界には顔が利くんだからね。」
「伊達に遊び回ってないものね。」
「遊び回っ…ちょっと酷くないかい…。」
そうだった、叔父さんはパーティーやら夜会やらお茶会やらサロンやら、社交界という社交界に顔を出して人脈作りや情報収集をしている人だった。
だから流行りや噂、国の情勢にとても詳しい。
「叔父さんが居れば大丈夫かな、適当に散らしといてください…！」
「Aも、周囲からのやっかみや羨望の的になるだろうから充分に気をつけるんだよ。」
「う…覚悟しておきます…。」
叔父さんの言うとおり、ノゼルさんが睨みを効かせた所で人の口に戸は立てられない。
相手が相手なのでやっかまれるのも想定内だ。
いってしまえば、とても悪目立ちしてしまう。
ある程度は私が騎士団員という事やノゼルさんの手回しで何とかはなるだろうが…。
「憂き目にあったらすぐに連絡しなさい。こっちでも出来ることはあるだろうからね。」
「叔父さん…ありがとう。」
ここでもまた少し不安が和らぐ。
恵まれてるなぁ、なんて。
「さぁさ、明日もお仕事あるんでしょう？そろそろ戻らないと遅くなっちゃうわよ？」
「え？もうそんな…？暗っ！」
「途中まで送っていこう。しばらくは忙しくなるだろうからね。」
パチっとウィンクを送って、叔父さんがそう言った。
自分の部屋からローブを取ってきて玄関へ行くと、外套を引っ掛けた叔父さんが既に待機していた。
「さぁ、行こうか。」
「またいつでも帰ってきてね。」
「うん、ありがとう叔母さん。」
ギュッとハグを交わす。
叔父さんが言うように、きっと忙しくなる。
この家に次はいつ戻れるだろうか。
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緋毬(プロフ) - メリアさん» 普段は隙が無さ過ぎて見れなさそうですもんね！興味深すぎます（笑 (2019年4月19日 23時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 前髪解いたらどんなノゼル兄様になるのか見てみたいですね！ (2019年4月19日 23時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - モンキッキーさん» いつもありがとうございます♪私もドキドキしながら作ってるので、これからも一緒にドキドキしてください(´∀｀*) (2019年4月14日 23時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
モンキッキー(プロフ) - とても面白いです！読むたびにドキドキさせられます！これからも更新楽しみにしてます、頑張ってください！ (2019年4月14日 23時) (レス) id: c0ef88c023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月14日 22時
