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「兄上ー！俺です！Aを連れてきましたー！」
「入ってこい。」
レオに伴われて、執務室へと入るA。
平常心を保てるように深呼吸を繰り返す。
「おはようございます団長。」
「あぁ。元気になったようだな。」
「団長とレオのおかげです、ありがとうございました。」
頭を下げようとするAを手で制し、大したことではないと伝える。
元来律儀な性格の彼女はどうにもいたたまれないような顔をした。
「とはいえ、すぐに任務というのも心配だからな。今日は私の手伝いを中心にやってもらおうと思っているのだが…問題ないか？」
「はい！よろしくお願いします！」
「兄上、俺は今朝頂いた任務に行って参ります！」
「あぁ、頼んだぞ。」
レオが部屋を出ていき、早速山のようになっている書類へと向かう。
だが、見てみればそれらの殆どが処理済の物だと気付いた。
「その辺りは昨晩終えた。実は本部へ届けてもらいたい物がいくつかあってな…。私は今日は予定が立て込んでいて行けそうにないのだ。頼めるか？」
「はい！」
「移動はあちらから迎えが来ることになっている。それまでは…そうだな、これの仕分けを手伝ってほしい。」
示されたのは、恐らく今朝に提出されたであろう報告書諸々の書類。
ほんと、毎日すごい量だ。
その書類たちを[完了報告][経過報告][定期報告][その他]に分ける。
ちなみに経過報告と定期報告の違いは前回の報告内容に変化があったかどうかで判断が必要となる。
その為、一通り内容にも目を通していく。
「相変わらず早いな。」
「そうですか？やっと慣れてきた感じです。お役に立ててるなら嬉しいです！」
とはいっても毎日やってる団長に比べたらまだまだだ。
だがきっと一人でやるよりは早く片付くんだろう。
ある程度分けられてきたら団長はその他の書類をサラッと見て急ぎの物が無いことを確認し、完了報告から順に処理をしていく。
請け負う任務に比例して増えるこの仕事は、今はまだマシなようだ。
この調子なら今日は団長も早めに仕事を終えられるだろう。
「来たようだな。」
「え？」
瞬間、扉がノックされる。
本部よりお迎えにあがりましたと声が掛かった。
「では、これを。頼んだぞ。行ってからのことについてはあちらの指示を受けてくれ。」
「はい！行ってきます！」
渡された書類や荷物を持ち、私は部屋の前に待機していた迎えの方と一緒に空間魔法の歪みに身を投じた。
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緋毬(プロフ) - ロロクスさん» ありがとうございます！今の所コンスタントに更新できてるので今後も続けていきますね(*`･ω･)ゞ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ロロクス - とても面白いです！次の展開が気になります！更新頑張って下さい！！ (2019年4月12日 19時) (レス) id: 975f0eb9b3 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» ようやく自覚する所までこぎつけました…！これから…どうしましょうね！（笑）流れに任せます！！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - ノ、ノゼルが恋....！初恋でしょうか？これからの展開が楽しみです！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» 感想ありがとうございます！励みになります♪ ノゼルさんはきっと照れると目を合わせてくれなくなります（笑） (2019年4月10日 15時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月5日 7時
