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ノゼルさんは鴨のローストが好きらしい(ソリド談)
だけどここのメニューには当たり前だが、ない。
(それに近いもの…？それとも意外性？食に求めるものとは？バランス？味？初めての出会い？)
考えすぎて料理とは何か、という哲学にまで走りそうになってしまい首を振る。
ノゼルさんは相変わらず私の事を眺めている。
…もしかして面白がってませんか？
「あの、ノゼルさんは嫌いな食べ物とかありますか…？」
「…無い、が口に合わないものは食さん。」
聞けば解決するかと思いきや更に難解になりました。
プレッシャーがやばい。
選んだものに手を付けてくれなかったらと考えたら私の心が粉々に吹っ飛ぶ。
「…おまえが、Aが食べたいと思うものを選べ。」
そう言われて、ハッと気付く。
これはもしかして。
「私と同じものを食べると…？」
「先ほどからそう言ってるはずだが。」
ごめんなさい露ほども思ってませんでした。
ただ単に、メニューから選ぶなんて事もしかして普段はしないのではと思ってました、王族わからん。
「あ、だったらコレはどうでしょう？サイズも選べるみたいなので大きいものを頼めば足りますかね？」
「そうだな。」
「私は小さいサイズのと、パンケーキにします。」
そう宣言して注文をする。
パンケーキの事も聞こうと思ったが、よく考えればノゼルさんは食後の甘味は残していた気がする。
「甘い物、お嫌いですか？」
「…嫌いと言う程では無いが、好んでは食さんな。」
「あ、食べれはするんですね。」
「ごく、たまにだが。」
あるある。
普段は選んでまで食べないけど、何となく気になって食べてやっぱりその後も選んでまでは食べないやつ。
私はノゼルさんに共感しながら、さっきから思っていた質問をぶつける。
「でもこのお店で良かったんですか？お料理、ノゼルさんのお口に合うかわかりませんよ？」
「構わん。」
「構いましょう！？」
「………Aが普段何に興味を持ち、何を食しているのか、見るのにいい機会だと考えただけだ。」
ふいっと顔をそらしてそう言うノゼルさん。
わざわざ私に合わせてくれたって事ですか…。
王族なのに？
私なんて振り回してくれても構わないのに。
「あの、ありがとうございます。」
ノゼルさんは、私の事を知ろうとしてくれてるんだ。
そう思うと、途端に嬉しさが胸いっぱいに広がった。
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緋毬(プロフ) - ロロクスさん» ありがとうございます！今の所コンスタントに更新できてるので今後も続けていきますね(*`･ω･)ゞ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ロロクス - とても面白いです！次の展開が気になります！更新頑張って下さい！！ (2019年4月12日 19時) (レス) id: 975f0eb9b3 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» ようやく自覚する所までこぎつけました…！これから…どうしましょうね！（笑）流れに任せます！！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - ノ、ノゼルが恋....！初恋でしょうか？これからの展開が楽しみです！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» 感想ありがとうございます！励みになります♪ ノゼルさんはきっと照れると目を合わせてくれなくなります（笑） (2019年4月10日 15時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月5日 7時
