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「A！おまえなんでこんな所に居るんだよ！」
「ちょ！ここお店の中！声デカい！」
「知るか！王族の俺に意見すんな！」
私とソリドは顔を合わせるといつもこんな感じだ。
いや、ソリドの場合は相手が私でなくてもこんな感じか…？
手にしていた魔導具を置き、転けた私に手を差し伸べる。
こう…妙なとこ紳士的だよねソリドくん。
「熱は下がったのかよ？」
「え、心配してくれてたの？気持ち悪っ！」
「助け起こしてやるんじゃなかった‼ 何なんだよおまえ喧嘩売ってんのか！？」
ブチ切れるソリド。沸点が低い。
お店の人があたふたしながらこちらを見ているのに気づいたAは、さすがにここで騒ぐ訳にはいかないと思い、いつもの軽口を控えることにした。
「いや、その節はありがとうね。さすが王族、わざわざ別の団にまで乗り込んだのに気遣って早々に退散してくれるなんて気が利くね！」
「おまえそれ言い方まろやかにしたみてぇだけど煽ってるようにしか聞こえねぇからな？」
「あれ、褒めてない？」
「全くな。」
おかしいな、と首を捻れば盛大にため息を吐かれる。
どうやら相手がソリドだと私の口は上手く思いを伝えられなくなるようだ。決して故意にではない。うん。
「まぁここに来れるくらいには元気になったって事だな。元気だけが取り柄みたいな顔してんのに久々に顔合わしたら熱でへばってんだ、俺でも驚くわ。」
「私が一番びっくりしたよ。熱やばいね、あの後に魔法暴発させてノゼル団長にもびっくりされちゃった。」
「3才児かよ。」
「具体的年齢を出してきたって事はソリドは3才のときにやらかしたのね。」
ちげぇよ‼ とキレるソリド。
何だろうな、当たりは強いしキレやすいんだけど慣れればそんなに害ないんだよな。
魔導書出してきたら即逃げだけど。
「ソリドは買い物？」
「それ以外何があんだよ。明日からの任務で使えそうなのが無いか見に来ただけだ。」
「…任務？明日じゃなくて、明日
「あ？…まさか。」
「国境付近で泊まりのやつならビンゴかもしれない。」
国境付近の警護と防衛点の調査。
絶えずあるその任務は時々、私のようなサポートチームが送られて体制を万全にする。
その任務に張り付いている人に休みを取ってもらったり補給点を確認して問題がないか調査したり。
加えて防衛戦になりそうな時にはソリドのような攻撃チームも組み込まれたりするのだ。
恐らく、同じ任務だろう。
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緋毬(プロフ) - ロロクスさん» ありがとうございます！今の所コンスタントに更新できてるので今後も続けていきますね(*`･ω･)ゞ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ロロクス - とても面白いです！次の展開が気になります！更新頑張って下さい！！ (2019年4月12日 19時) (レス) id: 975f0eb9b3 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» ようやく自覚する所までこぎつけました…！これから…どうしましょうね！（笑）流れに任せます！！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - ノ、ノゼルが恋....！初恋でしょうか？これからの展開が楽しみです！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» 感想ありがとうございます！励みになります♪ ノゼルさんはきっと照れると目を合わせてくれなくなります（笑） (2019年4月10日 15時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月5日 7時
