贈り物探し ページ11
フエゴレオン団長にアドバイスを頂いた私は、街に来ました！
とうに日の暮れた街にはポツポツと明かりが灯っていて暖かな光を発している。
夕飯だろうか、美味しそうな香りが漂って鼻をくすぐる。
人もまばらな住宅街を抜けて少し歩くと…。
「わぁー…久しぶりに来た…。」
一転して賑やかな大通り。
ここには食事できる所や魔導具屋、ちょっとした小物も買えるようなお店が立ち並ぶ。
昼は昼で賑やかなのだが、夜にしか開いてない店や気まぐれに出店してる露天なんかもある。
「ゆっくり見て回ろ。」
団長のアドバイスは大いにヒントになったが、そのまま言葉や行動だけで何も返さないのは少し気が引ける。
かといって同程度の物を返したからといって済ましていい話ではない。
贈ってくれた…してくれた心への感謝を形にしたいのだ。
(ノゼルさんが私に合う服を見立ててくれたように、私もノゼルさんに合うような何かを贈りたい)
大事なのは気持ち。
頂いた物にばかり目を向けていて、そんな当たり前の事を失念していた。
贈り手から受けた「気持ち」
それに対する私なりの感謝の「気持ち」
(そもそも、ノゼルさんは王族。欲しいものがあったら自分で手に入れられるんだもの)
品物が高価である必要も、同等である必要もない。
私が思うノゼルさんにピッタリのプレゼント。
それを探す為、気合いを入れて大通りに繰り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「うん、見つからない！」
意気込んだまでは良かったものの、あちこちの店で色々な品を見たがどれもピンと来ない。
少し悩んだ物もあったが、この際妥協はしたくない。
(見つからなかった時の事、考えてなかったわ)
どうしたものかと思いながら次の店、魔導具屋へ足を踏み入れた。
珍しい魔導具があればいいのだが。
そう思いながら、店に入ってすぐ目にしたのは銀翼のローブを纏った背中。
(やば)
そのローブだけならまだしも、特徴的な髪型と髪色。
目の前の人物が誰なのかを瞬時に悟ったAは気付かれないようにそっと店を出ようと後ずさって……転けた。
(ふ、振り向かないでぇぇぇ！！)
そんな祈りも虚しくその人物は、音に反応して振り返る。
銀翼の大鷲のローブ、特徴的な髪型、そして髪色。
一族、揃いであろう服装。
(あぁ…やっぱり…)
驚いたように見開かれた、アイスブルーの瞳がこちらをしっかりと捉えた。
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緋毬(プロフ) - ロロクスさん» ありがとうございます！今の所コンスタントに更新できてるので今後も続けていきますね(*`･ω･)ゞ (2019年4月12日 21時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ロロクス - とても面白いです！次の展開が気になります！更新頑張って下さい！！ (2019年4月12日 19時) (レス) id: 975f0eb9b3 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» ようやく自覚する所までこぎつけました…！これから…どうしましょうね！（笑）流れに任せます！！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - ノ、ノゼルが恋....！初恋でしょうか？これからの展開が楽しみです！ (2019年4月11日 20時) (レス) id: edc4abbf43 (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - メリアさん» 感想ありがとうございます！励みになります♪ ノゼルさんはきっと照れると目を合わせてくれなくなります（笑） (2019年4月10日 15時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年4月5日 7時
