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考え込んでいた私を迎えたのは、甘い香りの渦だった。
「わ！何これすごくいい香り！」
「おはようございます、これはジャスミンの香りですよA様。お好きな香りでしたか？」
「うん！香水みたいなキツい香りは好きじゃないけど、この香りは強すぎなくて好きだな〜。」
「ありがとうございます、私のお気に入りの香りなんですよ。A様が嬉しい反応をしてくれださるので、とっておきをご用意しました。」
昨日のうちにシエラには色々な事を聞かれ、香水が苦手な事も伝えていたのでこういう形にしてくれたんだろう。
…私の周りはいい人ばっかだな。
この香りに包まれて半身浴をするようだ。
髪はタオルで纏めて上げる。
シエラの蒸気魔法で満たされた浴室は、ジャスミンの香りが立ち込めていて浴室着でも寒くはない。
「あー、心地いい…。」
「ふふ、日頃の疲れも全部溶かしてしまいましょうね。」
時折肩までお湯を掛けつつ、シエラは頭皮マッサージやフェイスマッサージをしてくれている。
究極にリラックス。寝そう。寝れる。
1時間ほどそうしていただろうか。
浴槽に湯を足して数分全身浴をしてから出るように促され、別室へと移動した。
「はぁ…気持ちよかった。」
「寝そうになっておりましたものね。」
クスクス笑うシエラに髪を梳かれ、これはもう史上最高に下準備が仕上がった私が居た。
目の前に広げられた道具は昨日とは違い、本格的なメイク道具だ。
「お召し物を見せて頂けますか？それに合わせるようにしていきますので。」
「はい、これなんだけど…。」
紺色のワンピースは腰の所で切り替えられており、膝下丈、淡めな色合いのチュールスカート。
そこには銀糸やパールで彩られており、さながら満点の星空のようである。
上半身も胸元と背中はややゆったりしているが気になるほどの露出ではなく、むしろ上品な印象だ。
添えられたショールは、こちらも銀糸を散りばめられた派手すぎないもの。
バッグ、アクセサリー、靴まで揃えて見てもらう。
「……素敵、ですわね…。」
ほぅ、と感嘆の溜め息を吐いたシエラは次の瞬間活き活きとメイク道具へ取り掛かった。
「これであればネイルも銀のラメをもう少し散らしておきましょうね。」
総じてお任せ致します。
いつの間にか叔母さんがお茶を携えて部屋におり、ニコニコと嬉しそうにこちらを見ていた。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
