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暴れ牛の思慮 ページ18

「は?」


俺は我が目を疑った。
ノゼルの野郎が女連れでお高そうな飯屋から出てきたのだ。
出てきてすぐ、少しのやり取りの後に去ってくのを見計らって女の方に声を掛けた。


「見ぃーーちゃった。」


俺はそいつと面識があった。
あの熱血真面目大王、フエゴレオンが度々連れてるヤツだ。
それが何だってノゼルと?
違和感しかねぇ。

それと今朝にユリウスの旦那から聞いた情報を統合すれば、導き出されるひとつの疑問。


(結婚、ってノゼルのヤツとか?)


『フエゴレオンの所の回復の子、結婚するんだって!いやぁ、おめでたい話は嬉しいね。ヤミもそろそろいい歳なんだし、相手みつけなね。』

『あー、俺まだピチピチなんで。俺よか自分の事を考えた方がいーんじゃないスかね。』


あはは、厳しいなぁ。
そういって目元を細めたユリウスの旦那はそれ以上何も言わなかった。

話し掛けたコイツの相手が誰だろうと別に関係ねぇが、感じた違和感はスッキリさせておきたい。
軽口を交えながら、核心に触れていく。


「んで?熱血真面目大王とプライドの塊さん。どっちに嫁ぐんだ?」


コイツはどちらも違うと言う。
…状況はわからんが、もしかして家柄やら何やらで無理強いされてんのか?
だとすれば付け入る隙がありそうだと、前からチラチラ頭を過ぎっていた話をする。


「おまえ、俺んとこ来いや。」


能力は申し分ねぇ。
フエゴレオンが傍に置く位だし優秀なんだろう。
まぁ、秘書やら回復やらも本心ではあるが。

もし望まぬ状況に居るならば、うちで何とかしてやれるかもしれない。
暴牛に来りゃ結婚なんて周りが反対するだろうし、王族長子のアイツらは結局のところそれに逆らえないはず。
そう思い問うたが、その返事はNoだった。

欲しかったのは本当だけどな、面白そうだし。
からかい甲斐あるし。何せ反応がいい。


(ま、振られちまったけどな)


結局コイツは結婚する気はないが、今は現実に支障を来している訳でも無いらしい。
ならまぁいいかと引き下がれば、目玉落っこちそうな程見開いて驚いていた。
なんだその反応。

帰宅後→←スカウト?



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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます!今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…(笑)私も書いてて楽しいです(*´艸`*) (2019年4月7日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして!私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ノ頑張ります! (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`・ω・)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋毬 | 作成日時:2019年3月31日 23時

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