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指示を飛ばして数分後、ノゼルが執務室へと足を踏み入れた。
団長同士のやり取り等は基本的にいつも書簡で行う為、他の団の団長が直接やってくる事は、まずあまり無い。
「……。」
「……。」
「……。」
おかげで男3人がひとつの部屋で黙り込むという珍事件になっている現在。
元々口数が多い方では無いノゼル、そんなノゼルを睨むように見据えるレオ。
「…要件を、聞こうか。」
いつまでも切り出さないノゼルに痺れを切らしこちらから声を掛けた。
チラッとレオに視線をやるノゼル。
その意味を正確に捉えて、レオに指示をする。
「レオ、外せ。」
「で、ですが兄上！」
「団長同士での話だ。外せ。」
有無を言わさぬようそう言えば、何か言いたげにしながらも大人しく部屋から出ていく。
そこで初めてノゼルが口を開いた。
「今朝、送らせた書簡には目を通したのか？」
「あぁ。」
なら何故返事をせぬ。
言いたい事はこうだろう。
「こちらも色々と立て込んでいてな。考えるところもあってすぐには返事できない。」
「…ソリドが今朝、此処へ来たそうだな。」
「あぁ。」
「Aが熱を出していると聞いた。」
その言葉を聞いて目を見開く。
返事の催促の為だけに来た訳ではないだろうと思ってはいたが、もしやAが熱を出したと聞いてわざわざ様子を見に来たのか？
あのノゼルが？
「…それが、本題か？」
「……。」
沈黙は肯定という事だろう。
信じられない思いで思わずジッと見てしまう。
その視線を感じてか、ノゼルは居心地悪そうに身を僅かに揺らした。
「中々の高熱らしくてな、休みを取らせて寝かせている。」
そうか、とノゼルが相槌をした瞬間、執務室に近いところで魔導書を使ったであろう魔力の動きを感じた。
それも、それなりに規模の大きい術だろう。
瞬間、交わった視線。
一瞬の間を置いて俺とノゼルは同時に駆け出した。
「ここだな。…開けるぞ！」
バンッ！
開け放ったのは、Aの部屋。
私室で使うにしては大き過ぎる術のようだったので戸惑いなく飛び込んだ。
よもや襲撃でもあったのかと思っていたのだが、そんな事はなく。
「なんだ、これは…。」
隣りに居たノゼルが思わずそう呟いたのも頷ける。
Aが寝ているベッドを中心に水浸しの室内。
そして今尚、降り続く小さな氷の粒。
「あ、団長と…え？ノゼル団長？」
水浸しのベッドで身を起こしたAが、驚きつつも申し訳なさそうにこちらを見た。
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緋毬(プロフ) - まゆさん» 感想ありがとうございます！今の所いい勝負なのでまだどっちに転ぶかわかりませんね…（笑）私も書いてて楽しいです(*´艸｀*) (2019年4月7日 17時) (
レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - はじめまして！私はフエゴレオン様が大好きなので、ぜひそっちとまとまって欲しいです。あぁ……でも嫉妬するフエゴレオン様も見てみたい……(///∇///)ゞ (2019年4月7日 14時) (レス) id: 8902c85bfe (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございますヾ(*´∇`*)ﾉ頑張ります！ (2019年4月4日 17時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
ジャンプ - 面白かったよ (2019年4月4日 16時) (レス) id: ea5f79410c (このIDを非表示/違反報告)
緋毬(プロフ) - ありがとうございます、今の所いい具合に進められているので、頑張って走ります(*`･ω･)ゞ (2019年4月4日 9時) (レス) id: ef0ebcf362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋毬 | 作成日時：2019年3月31日 23時
