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「おはようございます、今日も綺麗ですね」
『………』
目を開けた瞬間から目障りな奴が視界に飛び込んでくる。
ふわりと笑って挨拶をする彼を無視するのには慣れた。
「無視しても無駄ですよ？」
僕は一生貴方に纏わり付きます、そう言って朝ご飯を作る私を後ろから抱きしめる。
此奴は何処まで馬鹿なのだろう。
『邪魔離れて』
「一言目から冷たいですね」
そう言いつつも離れる気配のない此奴は私の家に転がり込んできた邪魔者、吉野北人。
犬みたいな可愛い顔に吃驚する程似合った、馬鹿で天然でお人好しな性格をしている。
『卵のから、食べる？』
「何回言ったら分かるんですか、僕はカルシファーじゃ無いんですよ？？」
仕草があざとい、居るだけでうざい。
こんな弱っちい男に付き纏われて、気分は最悪。
『殺すよ』
「んふっ、そう言いつつ朝ご飯2人分作ってくれるんですね」
やっぱ此奴殺す。
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続く
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作者名：零夏 | 作成日時：2020年5月12日 22時
