第58話 ページ10
貴方「可能性があるってだけだよ。安心して。絶対じゃないよ。」
あの野郎…。
パク「可能性はあるのね。それはどれくらいの確率かしら。」
貴方「85%。」
パク「絶対に近いじゃない,それ。」
貴方「あはは。やっぱ,そう思う?」
パク「…理由は聞いていいかしら?」
貴方「フェイみたいに他の人に言わない?」
パク「言わないわ。」
貴方「ん。理由は死んでほしくない人がいるんだ。その人のために僕は蜘蛛から去る。」
パク「その死んでほしくない人っていうのは?」
貴方「5年経ったら分かると思うよ。」
パク「そう。フェイタンの言ったことは本当だったのね。」
貴方「え…?」
パク「フェイタンはあんなんだけどAこと意外と見てるのよ。多分メンバーの中で1番Aこと考えてるわ。」
貴方「なにそれ。」
パク「嘘だと思うでしょ。これ本当なのよ。Aのこと相談しにくるぐらいだもの。」
貴方「……えへへ,そうなんだ。」
パク「フェイタンはワタシにこう言ってたわ。Aを止めてくれって。ワタシなら止められるかもしれない。もし止められないなら帰ってくるのを待ってるって言ってたわ。」
帰ってくるのを待ってるって…。
あの野郎,思い出しやがったな。
貴方「そんなこと言ってたんだ。嬉しいよ。」
パク「A。」
貴方「なんだいパク。」
パク「行ってきますはちゃんと言ってね。おかえりが言えなくなるから。」
貴方「うん。その時がきたらちゃんと言うよ。」
僕の涙はいつの間にか止まっていた。
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ルン(プロフ) - 58話 パク「行っきます」になってました!引き続き頑張ってください! (2018年8月23日 14時) (レス) id: 5a407cd1c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小魚 ゆうま | 作成日時:2018年8月15日 22時