第94話 ページ46
クラピカ「大事な話?」
貴方「うん。信じられないかもしれないけど。」
クラピカ「話してみろ。」
貴方「実は僕この世界の人間じゃないんだ。」
クラピカ「!!」
貴方「僕は6年前にこの世界を作った世界からやってきたの。この世界は僕の世界で言う漫画やアニメの世界なんだ。…えっとここまでは理解できる?」
クラピカ「…嘘はついてないみたいだな。続けろ。」
貴方「うん。それでね半年後ぐらいに元の世界に帰っちゃうんだよね。クラピカとさよならをしなきゃいけないんだ。」
クラピカ「半年後…。もう1年もないじゃないか!なんでそんな大事なことを早く言ってくれなかったんだ!!」
貴方「えへへ忘れてた。」
クラピカ「忘れてたってお前,ワタシと離れるのが悲しくはないのか?もう二度と会えないんだぞ。」
何言ってんのさ。
貴方「…悲しいに決まってんじゃん。クラピカとも他のみんなとだって会えなくなるのは嫌だよ。でもいつかはこうなるって僕は分かっていたからさ。」
僕はクラピカの胸に顔を埋める
クラピカも僕を優しく抱きしめてくれる。
貴方「僕に残された時間は少ないんだ。半年なんてあっという間。それでねクラピカに約束してほしいことがあるんだ。」
クラピカ「なんだ言ってみろ。」
貴方「お願い復讐なんてしないで。蜘蛛のみんなを殺さないで。」
無理なのは分かってるんだけどさ。
クラピカ「その約束はできない…。だが努力はしよう。」
貴方「ありがとう。クラピカは優しいな。」
クラピカ「お前の方が優しいだろう?」
貴方「そうかな。」
クラピカ「そうだ。」
貴方「そっか。ねぇ,船がつくまでこうしてていい?」
クラピカ「ああ。」
久しぶりの温もりだ。
これがあと半年したら無くなってしまうのか。
冷たいだけの世界へ戻されてしまうのか。
そんなのは嫌だな……。
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ルン(プロフ) - 58話 パク「行っきます」になってました!引き続き頑張ってください! (2018年8月23日 14時) (レス) id: 5a407cd1c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小魚 ゆうま | 作成日時:2018年8月15日 22時