【H×H】ちょっと待ってください。これってまさかHUNTER×HUNTERの世界にトリップしちゃった感じですか？２ (ページ26)

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第74話ページ26

貴方「仲間のためっていうのは見当はついていたけどなんで僕のために復讐をする必要があるんだ？」

ｸﾗﾋﾟｶ「お前を悲しませたからだ。」

貴方「悲しませたって…。僕は自分の意思で蜘蛛を裏切ったんだよ。悲しくてもそれは自業自得じゃん。」

ｸﾗﾋﾟｶ「だとしてもだ。お前にあんな顔をさせた幻影旅団を私は許さない。」

貴方「あんな顔ってどんな顔？」

ｸﾗﾋﾟｶ「Aはどんなに辛くてもどんなに悲しくても私を不安にさせないように笑顔だけを見せてきただろう？」

貴方「……。」

ｸﾗﾋﾟｶ「その時のAの表情はすごく酷かった。辛いことも悲しいことも心の奥底に無理やり押し込んで無理やり笑顔を作っていた。それにAは私の前では弱いところを見せない。家族なのに。いや家族だからこそ。Aは優しすぎるのだ。優しすぎるから全て抱え込み無理をしてでも人のために頑張ってしまう。」

貴方「……」

ｸﾗﾋﾟｶ「幻影旅団の奴らとは1年間一緒にいたのだろう？仲間ならお前がそうなるまでなぜ気づいてやれなかった。お前の裏切りをなぜ止めなかった。仲間なのだろう？所詮あいつらはその程度だったということだ。」

違う。違うよ。クラピカ。
僕が逃げてしまったんだよ。
向き合いたくない現実から…。
あの人たちは何も悪くないの。

ｸﾗﾋﾟｶ「もうあいつらのことなんて忘れてしまえ。」

クラピカは僕を抱きしめた。

忘れることなんてできるわけないよ。
あの人たちは僕にとってとても大切なんだ。
言いたいのになぜか言えない。
涙だけがどんどん出てくる。

ｸﾗﾋﾟｶ「お前の悲しむところなんて私は見たくないのだ。辛い時や悲しい時は1人で抱え込まないで私に一言いってくれ。弱音を吐きたい時は私が受け止めよう。私はAに笑っていてほしいのだ。」

クラピカからは暖かさを感じる。
僕は泣くことしかできなかった。

貴方「ありがとう，クラピカ。」