【H×H】ちょっと待ってください。これってまさかHUNTER×HUNTERの世界にトリップしちゃった感じですか？２ (ページ19)

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第67話ページ19

貴方「なんでそう思うの？」

ｸﾗﾋﾟｶ「Aは仲間を裏切ってでも俺を助けてくれた。仲間より見ず知らずの俺の命を優先してくれた。だからだ。」

そっか～。
そうくるか。
…でもそうだね。
僕がクラピカと同じ立場だったら
同じこと言ってるかも。

貴方「そっか。」

僕は仲間よりクラピカを助けた。
それは裏切ったということ。
でもちゃんと理由がある。
クラピカはこれからの未来に必要な子だから。
それとクラピカに復讐させたくないから。

そっか僕は余計なことまで
一緒に考えてしまったらしい。
ちゃんと理由話してから出てけばよかった。
せめて団長のクロロにだけでも…。
今頃みんなどうしてるかな。
ああどうしよう今，僕は後悔してるかも。

貴方「そうなんだよな，クラピカを優先しちゃったんだ僕。みんな怒ってるかな。僕のこと嫌いになったかな。」

どうしよう今めっちゃネガティブだ僕。
すごく寒い。暖かさを失った。

クラピカは，次々と襲いかかる不安と悲しさに恐れている僕を見てこう言った。

ｸﾗﾋﾟｶ「あんな奴ら縁を切ってよかったんだ。」

貴方「へ？」

ｸﾗﾋﾟｶ「Aはすごく優しい。この短時間で分かるぐらい。あんな奴らのいる所なんてAにはふさわしくない。」

慰めてくれてるのか。

ｸﾗﾋﾟｶ「だからお前は謝る必要も無いし。悲しむ必要も無い。Aは今まであんな奴らと一緒にいて今日みたいなことをしてきたんだろ？ならむしろ喜ぶべきだ。もうそんなことはしなくていい。これからは僕にしてくれたようにすればいい!!」

クラピカの瞳はまっすぐ僕を見てくれている。

貴方「…ありがとうクラピカ。少し楽になったよ。だけどねどんなに悪い人でも心はちゃんとあるんだよ。あの人たちは確かにたくさん人を殺してきた。でも僕にはそんなの関係ない。あの人たちは僕に暖かさをくれた。すごく感謝してるだ。人を殺す時だって僕のことを考えてやってくれてた。そんな人たちを僕は裏切ってしまったんだ。君から見たら僕みたいな人を裏切った感じかな。」

ｸﾗﾋﾟｶ「……そうなのか。」

僕はクラピカの頭を撫でた。

貴方「もう大丈夫。無理に慰めようなんてしなくていいよ。これは僕が決めたことなんだから。後悔したって遅い。あいつらなんかいなくても1人で楽しく生きるもんね～。にひひ。」

ボクは笑ってみせた。
この子が安心できるようにと。

ｸﾗﾋﾟｶ「ｯ!!」