【H×H】無自覚ループ

第28話 ページ29

貴方「…。」

ﾋｿｶ「あれ，無視？ボク傷ついちゃうな♢君はなんでこんなところにいるんだい♣もしかして迷子？だったらボクが出口まで案内してあげようか♤」

僕は今ここで何をしたらいい。
やっぱ逃げるのが1番かな。
…まだ死にたくはないからね。
案内してあげようか，なんて言葉信じられないし。

僕はフルフルと首を横に振った。

ﾋｿｶ「もしかしてボクが嘘ついてると思ってる？安心してよ，ちゃんと出口まで案内してあげるからさ♡」

そう言ってヒソカは僕の腕を掴んだ。
僕は反射的に僕の腕を掴んだ手を振り払った。
そこで身の危険を感じた僕は
そのまま森の中をまっすぐ走った。
もちろんヒソカは追いかけてくる。
ゆっくりと歩いて。

スタミナは回復しているものの，そう長くは持たない。
だけど止まったら捕まってしまう。
今はとにかく走るしか…。

貴方「!!」

あれは。あそこにいる人は……フェイタン!!
よかったこれでたすかr

貴方「ｯ?!」

何かが僕の脚に刺さり
僕はその場で転んでしまった。

貴方「トランプ…？」

僕の脚にはトランプが何枚か刺さっていた。
おそらくヒソカが投げたもの。
そのヒソカはクスクスと笑いながらすぐそこまで来ていた。
フェイタンはこちらには気づいていない。

このまま…諦めてたまるかｯ。

僕は痛さを我慢して立ち上がる。
そしてそのまま1歩ずつ前へ歩き出す。

お願いフェイタン気づいて。
僕は後ろにいるよ。

フェイタンはどんどん遠ざかっていく。

こうなったら声を出して呼ぶしか……。

ﾋｿｶ「捕まえた♡」

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