第3話 ミルキ視点 ページ3
貴方「今日ミルキのところに来たのにはね，ちゃんと理由があるんだ。」
そう言ったAの顔はいつもみたいに
ヘラヘラしてるふざけた表情から
とても真剣な表情になっていた。
ﾐﾙｷ「なんだよ，急に真面目になりやがって。」
貴方「今日はミルキに言いたい方があってきたの。」
ﾐﾙｷ「言いたいこと？なんだよそれ。」
貴方「…えっとね，実は」
ｲﾙﾐ「また来たの君。」
貴方，ﾐﾙｷ「?!」
ｲﾙﾐ「？」
ﾐﾙｷ「イル兄部屋に入る時はいつもノックしてくれって言ってるだろ。」
ｲﾙﾐ「ごめんごめん，ドア開いてたから。」
貴方「…どうもこんにちは，イルミさん。お邪魔させてもらってます。」
Aはイル兄に挨拶をした。
敵意と殺意をガンガンに向けて。
ｲﾙﾐ「ああ，うん。」
そんなAに対してイル兄はとても冷静に対応
冷静というか全く気にしてない。
ｲﾙﾐ「君仕事はどうしたの。次期当主なんだからそんなに暇じゃないでしょ。」
貴方「仕事は終わらせてきました。今は休憩時間です。それとミルキさっき言ってましたけど次期当主ってなんですか。どこ情報なんです，それ。私はあんな家継ぐ気ないですし，ヴァルライル家は今の代で終わります。」
ｲﾙﾐ「…最後のところはよく分からないけど，君がそんなんじゃ両親が悲しむよ。それに才能の持ち腐れじゃないか。」
貴方「貴方には関係ないじゃないですか。黙ってくださいよ。」
ｲﾙﾐ「確かに関係ないね。でもオレらの家は昔から仲良くやってるわけだし，君がそんなんじゃこっちも困るんだよね。」
貴方「仲良くやってるのはたまたまでしょ，そんなもの壊そうと思えば壊せる。それに困るって何がどう困るんです？困ることなんてないでしょ。」
Aの発言がどんどんヒートアップしていく。
オレはその様子をただ見ていることしか出来ない。
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作者名：小魚 ゆうま | 作成日時：2019年2月7日 0時
