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「いらっしゃい!」
『おはようございます、春男さん。』
「おおAちゃんか、いつものでいいかい?」
『はい、ありがとうございます。』
囲碁喫茶GOBAN 大学に行く前に毎朝ちょっと寄っていくのにちょうど良い場所にあり、しばしば通っている
そして何より、佳恵さんの入れるコーヒーが最高に美味しいのだ
あとは
「あっ、Aちゃん!」
『れんちゃんおはよう、今日も元気?』
川田レンを毎朝確認するために通っている
特に昨日のような事、ミスパンダになった次の日は早めに来て少し長めに話をするのだ
「元気…だよ。」
『この前の対局、わざと負けたでしょ。』
「Aちゃんにも分かったの?」
『まあね。』
「Aちゃん聞いてくれよ、レンのやつ観に来てた子供の声から妄想してわざと負けたって言いやがるんだ。」
コーヒーを持ってきた春男さんが川田レンの隣に座り私に話しかけてきた
『それはまた…。』
「だって、あの子が不治の病でお母さんがこの試合で勝ったら手術するって約束だったら…。」
『レンちゃんは思い込み激しいからね、強いんだから安心して強くいればいいのに。』
「でも…。」
『はいネガティブ終わり、私そろそろ行かないとだから。』
「あ、そっか芸大生って忙しいよね、ごめんね私の話に付き合わせちゃって…。」
『はいまたネガティブ、忙しくないからここに来れてるんでしょ。』
川田レンの頭をくしゃくしゃと撫でれば少し困ったような顔をして笑う
苦手なんだよ、その笑顔
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パンパース - 続編に行くの早すぎませんか?もう少し長いほうが読んでいて楽しいと思います。 (2020年1月28日 10時) (レス) id: 623d3b6a9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇人ポポ | 作成日時:2020年1月16日 1時